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均等と均衡。どっちの考えを適用したらいいの?

三谷文夫

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テーマ:同一労働同一賃金

同一労働同一賃金への対応ですが、
正社員とその他の従業員との間で、
不合理な差がないようにすることがゴールです。

ここで不合理な差かどうかは、
均等待遇と均衡待遇という考え方で判断することになります。

均等待遇は、差別的な取扱いが禁止されます。
待遇の取扱いについて差を設けてはいけないことになります。

これに対し、均衡待遇は、差があってもいいが、
その差がバランスがとれていなければいけない、というものです。

この二つの考え方のどちらを使うかは、
さらに次の3つの観点で考えます。

①職務の内容
②人材活の仕組みと運用の範囲
③その他の事情

①は、業務の種類や中心的な仕事の内容、責任の程度が比較要素です。
また、②は例えば転勤の有無や、職種転換の有無、
人事異動の範囲等が比較要素になります。
さらに、③は、労使慣行や労使協議の内容、定年退職であること、等、
様々な事情を考慮できます。

そして、比較の結果、
①と②が正社員とパートと同じならば、均等待遇。
異なる場合には、①と②、そして③も考慮して、均衡待遇を図る、
という流れになります。

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三谷文夫
専門家

三谷文夫(社会保険労務士)

三谷社会保険労務士事務所

労務についての法的観点からのアドバイス、それに加えて人材育成、組織力向上についての研修を行うことができることが私の強みです。「明日から実践できる研修」をモットーに、現場ニーズに合わせた研修が特徴です。

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