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「労働時間管理」はタイムカードが必要と思っている社長へ

三谷文夫

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テーマ:労務管理

日給で給料を支払っている会社(建設業界などによく見られます)では、
労働時間という概念自体に違和感を覚える経営者や労働者も少なくないのではないでしょうか。
いわゆる「何日働いてナンボ」の世界です。

そのような環境で仕事をしてきた方々にいきなり
「労働時間の管理をしてください」と言ってもなかなか受け入れてもらえません。
そもそも労働時間の管理といっても何をどうやったらいいか分からないからです。

そこで、まずは、

「出勤簿を作りましょう」

出勤簿と言っても新たに作る必要はありません。
勤怠に関する書類は、大体の会社が何らかの書式を使用しています。
日報とか作業記録等です。
そのような今使っている書式の空いてるところに
「仕事を開始した時刻」「仕事が終わった時刻」を書いてもらうようにする。

この「書いてもらうようにする」というところがポイントです。
これは労働者の方に労働時間に対する意識をもってもらうためです。

労働時間を記録する、という習慣がついたら、
次は、

「監督者(上司)がチェックする」

チェックとは、労働者の記録している時間が妥当かどうかを判断することです。
これが重要です。
この工程を経ることで、労働時間を「管理」していることになります。
労働者が労働時間を記録しっぱなし、だけでは管理したことにはなりません。

労働時間の管理=タイムカード。
このように思われている中小企業の社長も意外に多くいらっしゃいます。
しかし、上記のように紙で管理しても問題はありません。

労働時間管理の大きな目的は、長時間労働による健康被害を防ぐことです。
従業員の健康を守る。
その視点で労使で労働時間を確認しあえるモノを作成しましょう。

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三谷文夫
専門家

三谷文夫(社会保険労務士)

三谷社会保険労務士事務所

労務についての法的観点からのアドバイス、それに加えて人材育成、組織力向上についての研修を行うことができることが私の強みです。「明日から実践できる研修」をモットーに、現場ニーズに合わせた研修が特徴です。

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