労働局が強制捜査?(2013/4/3)
「ブラック企業に関する電話相談に1000件!!」
これは9月2日の新聞などの見出しを飾ったタイトルです。
厚労省が行った電話相談結果の詳細はこちらからご覧なれます。
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/wakamono/index.html
さて、ブラック企業、ブラック企業、と最近巷で盛んに言われますが、
「ブラック企業ってどんな会社なの?」って思いませんか?
まあ、その辺はどういう意味で「ブラック」と呼ぶかは色々議論があるところです。
今回の電話相談でも厚労省はブラック企業という言葉を使っていません。
『若者の「使い捨て」が疑われる企業等』と言ってるんですね。
私がブラック企業という言葉でふと頭に思い浮かんだのは、
直木賞受賞した朝井リョウさんの『何者』という小説です。
この本にもブラックという言葉が出てきますが、
まさに厚労省の『若者の~』とマッチしているように感じます。
社会情勢をうまく表現できているなあ、と思った次第です。
とまあ、話がだいぶ逸れてしまいましたが、
今回の相談内容NO1は、「賃金不払残業」(=サービス残業)です。
なんと相談件数の5割以上を占めています。
しかも相談者は20~39歳がほぼ半分です。
これは、様々なツールで情報をたくさん持っている若者労働者は、
サービス残業に対しても従来にはなかった権利意識を持ち始めたことに
関係しているように思います。
相談内容NO2は、「長時間労働・過重労働」でした。
厚労省は労基法など関係法令違反企業に対する監督指導を行う方針を掲げています。
企業にとっては、長時間労働削減やサービス残業撲滅に向けた取り組みは急務です。
長時間労働がなければサービス残業問題が起こることも防げるはずです。
まずは、長時間労働の削減から取組みましょう!!
(おわり)