コラム

通勤途上や業務中、通り魔？怨恨？に襲われた場合、労災になる？

2013年11月28日

テーマ：労災

コラムカテゴリ：ビジネス

　昨日、事務所の最寄り駅である本八幡にて、22歳の女性が通り魔？怨恨？で刺され、お亡くなりになりました。心よりご冥福をお祈り致します。また、犯人が早く捕まることを願ってやみません。

通勤途上や業務中、通り魔？怨恨？に襲われた場合、労災になる？

　もし、通勤途上や業務中に、通り魔や怨恨により刺された場合、果たして労災は適用になるでしょうか。この場合、通り魔と怨恨と、分けて考える必要があります。通り魔であれば、労災は適用され、怨恨であれば労災は適用されない、という結論です。通り魔は突発的に起こったこと、怨恨は事前に相手を傷つけることを準備していたこと、として区分しています。ですので、突発的に起こったこととしては、通り魔だけでなく、上司が部下を注意した際、部下から突然殴られた、といった場合にも労災が適用されます。これに対し、上司が部下を注意して、注意されたことに反感を持ち、その後通勤経路で上司を待ち伏せして襲った、といった場合には、怨恨となりますので労災の適用はありません。
　昨日の事件は、被害者の方が通勤途上や業務中ではありませんので、はなから労災の適用はありませんが、もし通勤途上や業務中であった場合には、通り魔なのか、怨恨なのかによって、労災になるかならないかが分かれます。

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この記事を書いたプロ

労務管理（給与計算含む）と人事・賃金体系整備に精通した社労士

影山正伸（影山社会保険労務士事務所）

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