政労使で賃上げ協議 新機関を提言 / 千葉県市川市 社会保険労務士
13日産経ニュースによりますと、全トヨタ労働組合連合会が、25年春闘においてベアの見送りを決定したそうです。以下、産経ニュース
トヨタ自動車グループの労働組合でつくる全トヨタ労働組合連合会の執行部は13日、平成25年の春闘で、ベースアップ(ベア)にあたる賃金改善分の統一要求を4年連続で見送る方向で調整に入った。長引く景気低迷の影響や、円高でグループ各社の輸出採算が悪化するなど業績が低迷していることが要因。
同日、全トヨタ労連の執行部が愛知県豊田市で来年の春闘に向けた方針を協議した。今後、傘下労働組合で議論を進め、来年1月に開く中央委員会で正式決定していく。
一方、ベア要求を見送るかわりに、定期昇給を維持するほか、年間5か月分以上のボーナスは要求していく方針。
春闘の相場作りに大きな影響力を持つ、自動車産業で最大勢力の全トヨタ労連のベア要求見送りは、他産業の労働組合の動きに影響を与えそうだ。
そもそもベア(ベースアップ)とは、賃金テーブルの書き換えを言います。例えば賃金テーブルにおいて1等級1号俸150,000円、…1等級6号俸154,000円、…となっていた場合、物価が2%上がったし、会社の利益も前年より増えているので、賃金も全体としては2.5%上げるとなると、1等級1号俸153,750円、…1等級6号俸157,850円というように、賃金テーブルそのものを書き換えることを言います。これに対して、定昇とは、例えば、普通にがんばってB評価を取ったら、5号俸は昇給させますと言った場合、1等級1号俸の人が1等級6号俸の給与がもらえる、ということになります。ベアがなければ、154,000円です。ベアがあれば(ベア定昇合わせて)157,850円ということになります。
トヨタ労組は、要求として、ベアは見送るが、定昇だけは確保する、という考えです。