AERA12月22日号 「焼肉店の倒産件数が過去最多」取材を受けて

松本尚典

松本尚典

テーマ:飲食業 撤退 理由


朝日新聞社AERA DIGITALから、AERA記事のご紹介


朝日新聞社のAERA DIGITAL2025年11月24日発信。それに続いて、時事雑誌 AERA 2025年12月22日号に、「焼肉店の倒産件数が過去最多」の記事が掲載されました。この記事は、AERAの記者の方が、帝国データーバンクなどの取材に続いて、僕を取材され、その取材を記事にされたものです。

AERA DIGITAL2025年11月24日発信記事
https://dot.asahi.com/articles/-/270055?page=1

何故、飲食業は、全事業の中で「参入率」と「撤退率」が最多の産業なのか?


今回のAERAの記事は、今、様々な時事メディアでとりあげられている、焼肉店の倒産が増えているという事態をとりあげたものです。

しかし、焼肉業に限らず、従来から、飲食事業は、参入率と撤退率が、全産業の中で、トップに立つ業態です。

2025年版の中小企業白書による総務省の「経済産業省の経済センサル・活動調査」のデータによりますと、宿泊業・飲食業をあわせた、参入率は17%、撤退率は約6%。全産業の中でも、参入率・撤退率ともに、高い水準です。

飲食業は、高い入れ替わりの業態で、多産多死の、生存率が非常に低い事業体です。

開業から1年後には30%が廃業し、5年後には半数が廃業するというのが、飲食業の実態です。

そのなかでも、更に、今、焼肉業が際立って廃業率が高くなっているという状態ですから、生き残る店舗よりも、廃業する店舗のほうが多いというのが、現在の実態となります。

飲食業は、現場の人材が、経営者に最も向かない業態だ


そこで、何故、焼肉業は、このように高い撤退率の業態なのか、という朝日新聞社の問に、僕なりの答えをさせていただいたのが、先のAERAの取材です。

焼肉業の廃業が、2025年で大きく増えているのは、コロナ禍において、お客様が目の前で、火で焼くという形態が、アンチウリルスの観点で注目を集めたため、そこに安易に、ノウハウも良質な肉の調達ルートもないのに手を出した、安易な事業主が、コロナ禍が終わり、他の飲食業態が復権する中で廃業しているという事情がありました。

ここでは、焼肉業を含む飲食業全体の廃業率の高い事情を書いていきたいと思います。

飲食業の廃業率が高いのは、飲食業は、現場の人材が、飲食業の経営者に最も向かないタイプの人が圧倒的に多いことが原因です。

飲食業を開業するヒトというのは、他業からの参入者よりも、飲食業の現場から上がってきた方が圧倒的に多いのが特徴です。

このような方は、厨房における料理や接客という、技術には確かに長けています。

しかし、企業の経営というのは、現場の技術を越えた、マネジメント能力が不可欠です。
特に飲食業の経営の場合、仕入れの食材が多岐にわたるため、その仕入れを財務的に管理し、また厨房やホールで多くのヒトを組織化してゆく力量が不可欠です。そして、集客のためのマーケティング力も問われます。いわば、人事労務管理と経理財務管理・マーケティングの力量が、不可欠な業態です。

ところが、飲食業の現場からあがってきた経営者の方は、そのようなことを軽視するタイプが非常に多いのです。

マーケティング戦略、財務戦略、人事労務戦略などの戦略的な観点に弱く、目先のオペレーション管理に終始してしまう戦術家、いわば技術屋さんが多いのです。

参入においても、戦略的な発想をせずに、安直に目先の戦術だけで参入し、経営戦略を無視して場当たり的な対応に終始し、撤退をするヒトが多いのです。

他のヒトに美味しい料理を提供する、と本気で考えているヒトが、非常に少ない業界が飲食業


また、お客様に対して、飲食業の基本である、美味しいものをしっかりと提供し、そして、しっかりとしたおもてなしをするということを、きちんと考えているヒトが、飲食業では、意外にも非常に少なくなっていることも、飲食業の悲しい実態でもあります。

アルバイトは、ともかくとしても、社員として飲食業で働くヒトでも、他の業態に比較して、料理や接客サービスに本気で取り組もうとしているヒトの割合が少ないのが実態で、ある意味、「他の業態で仕事から排除されヒトの溜まり場」と化してしまっているのが、飲食業の実態です。

したがって、その中で、幹部候補としてしっかりと現場を仕切っていける人材、そして、更に将来の経営者に育つ人材の割合が非常に少ないわけです。

そうすると、SNSで、ばずった業態に飛びついてみたり、計画性も戦略もなし独りよがりの思い込みで出店をする人が増えているわけです。

これが、焼肉業を含む飲食の廃業が多い最大の原因だといえます。

食べることが好きで、貢献意欲の高い、ビジネスマンこそ、飲食事業の成功できる経営者になれる


しかし、言い換えれば、そのような中途半端なヒトが多い中で、しっかりとしたヒトが飲食業に参入すれば、競争優位に立って成功する確率は格段にアップすることも事実です。

飲食業の場合、厨房のスタッフは料理技術が必要ですが、飲食業の経営者には、厨房技術は必要なく、技術のあるスタッフをマネジメントするチカラのほうが、むしろ重要です。

厨房の現場出身の経営者よりも。他の事業から参入する経営者のほうが、成功率は格段に高いのです。

かく言う、僕も、厨房での飲食経験など、一切ありませんが、飲食業では、多くの飲食の経営者を成功させ、僕自身も、これまで、M&Aで売り抜けて大きな利益をえた事業も含めて、成功を積み上げてきています。

副業飲食事業投資の勧め


このように、飲食業の経営は、むしろ、飲食業以外の事業の経験者のほうが、成功する可能性が高いのが実情です。

ただし、異業種の経験者が、突然、独立をして飲食業に参入するのはリスクが高いと言えます。そこで、お勧めするのが、僕が飲食事業を展開した方法なのですが、副業で飲食事業を起業する方法です。

一定の投資資金は必要ですが、それがあれば、飲食事業は、投資事業として、本業で食べながら、収益をえてゆくには、非常に適切な事業です。

具体的な方法に興味あるかたは、僕の無料の相談をご活用ください。
https://direct.mbp-japan.com/menu/d

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

松本尚典プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

松本尚典
専門家

松本尚典(経営コンサルタント)

URVグローバルグループ 

経営者の弱みを補強して売上を伸ばし、強みをさらに伸ばして新規事業を立ち上げるなど、相談者一人一人の個性を大切にしたコンサルティングで中小企業を成長させる。副業から始めて、独立で成功したい人も相談可能。

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

年商5億円の壁を突破したい社長のための経営コンサルタント

松本尚典プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼