年収のカラクリ ~年商5億円を超えた経営者たちの、自分の年収の決め方の技~
目次
1、ビジネスパーソンは、独り旅を趣味としよう
「旅行」というのは、家族や友人と一緒にいくもの、というのが常識かもしれません。またビジネスの中で、新しいマーケットエリアを視察するミッションは、団体旅行でいくものというのが、これも常識かもしれません。
しかし、このような旅行とは別に、僕は、仕事の中に「独り旅」を位置付けています。
仕事で、海外や、日本国内の地方に出張した時でも、そのあとに時間をつくり、仕事が終わったあとの数日を、独りで、そのエリアを回り、過ごすこともあります。
大切なのは、そのとき、「独り」である、ということです。
地域の生活感を感じ、地域で知り合った方とコミュウニケーションし、市場や価格を調べ、そして一人で、初めての店で食事し、酒を呑みます。
これが、僕の仕事の構想をはぐくみ、マーケット調査を行う独り旅です。
特に、海外で「独り」で行動することを、僕は仕事兼趣味です。
2、独り旅の効用
僕は、独立するまでは、本業である経営コンサルティング職や大手企業の役員としての仕事を行い、副業で飲食事業を大きくしてきました。独立後も、経営コンサルタントとして多くの中小企業の経営者の指導や、海外進出支援・マーケティング支援を行い、飲食事業やエンターテイメント・不動産など10の事業分野に展開し、会社を多く設立して、グループ経営を行ってきました。
そのため、長年にわたり、土日や祭日も休みなく仕事をし、毎日早朝4時から夜の10時くらいまで、毎日、仕事を続けています。
僕にとっての仕事は、趣味のようなものですが、しかし、当然、猛烈なストレスと精神的な負担が自分にかかっています。それを、仕事の合間で解消してゆく工夫も、積極的に生活にとりいれてきました。
その一つが、「独り旅」という方法です。
仕事を完全に中断し、独りで、国内や海外を旅し、あるいは、リゾートホテルや馴染みの温泉宿で、ゆっくりと贅沢な時間を過ごすなど、形態はさまざまながら、独りで過ごす時間は、僕にとって、日常の仕事から自分を解放する貴重な時間です。
もちろん、独りで、はじめて訪問する国を訪れ、現地に精通したガイドさんを手配して、マーケティング調査をしたり、その国の人たちの生活感を感じたりする活動も、独り旅ならではの活動で、こちらは、仕事の延長・次のマーケティングの準備として会社の経費で行っています。
積極的休養・精神的なリハビリから、新規の市場調査、そして独りでじっくりと次の事業構想を練りあげる時間の創出。
こんな幅広い効用が、独り旅にはあります。
3、海外こそ独り旅へ
一般的に独り旅は、感傷的なイメージがあり、国内の京都をはじめとする西日本などにいく想像に結び付きやすいのではないかと思います。
しかし、ビジネスパーソンは、是非、海外へこそ、独り旅にいくべきだと僕は思っています。
家族や友人との旅行で行ったことがある国でも、独りで旅し、そこで知り合うヒトとコニュケーションをとるのとでは、その国を知る深さがまったく違ってきます。
特に、事業家にとって、海外は、新たな市場でもあり、日本とは違った商品やサービスに対するニーズがある、構想の宝庫です。日本では過競争によって商品ライフサイクルが成熟化してしまった商品でも、新興国では競合がおらず、アーリーステージにあることも珍しくありません。その意味で、海外では、刻々とアイデアや発想がわき上ってきます。その発想を、現地で深め、検証にスピーディに入るには、独りで身軽に渡航をするのが一番です。
新興国や途上国を男が独りで、しかも夜に繁華街で歩いていると、街娼に取り囲まれたりしますし、女性が独りで夜歩くのは、繁華街でも控えたほうがよいかもしれません。
このような危険もまた、海外における日本にない大きな刺激の源でもあります。
4、旅のお供は、現地ガイド
「でも、独りで、初めて行く国へ行くのは不安。」
こういう声も出るかと思います。僕は、初めて行く国や都市では、地元の現地に在住している通訳ガイドの方を契約し、案内をしてもらうことにしています。
どこの都市にも、日本語と現地言語のできる方がガイドとして活動されています。通訳ガイドは、通訳会社や旅行社から紹介してもらえますし、専用のサイトで検索して申し入れを行い、契約をしています。
多くの場合、1日単位でお願いでき、事前に自分の活動目的を伝えて、その目的にあわせて案内をしてもらいます。
例えば、インドネシアやマレーシアなどの新興国は、uberやglabなどを自分で手配して動くと、朝や午後の時間にとてつもない渋滞にはまり、クルマがうごけなくなることがあります。現地の交通事情を知らない旅人が、現地の事情を考えないで、旅程をくむと陥る事態です。こういうことも、現地に住んでいるガイドに相談すると、現地の交通事情を考慮した旅程を組んでくれ、スムースに動けるようになります。
また、現地の方が知る、隠れた美味しい店に案内してくれることも魅力の一つです。旅行者が、安全に、ガイドブックなどの掲載されていないお店を開拓するのは、なかなか難しいもですが、このような店に、ガイドさんは精通しています。
ガイドさんも、こちらが数名の団体いくと、食事の同席を遠慮されたりしますが、こちらが独りだと、一緒に食事もでき、その際に、現地の事情などを詳しく教えてくれ、仲良くなることもできます。
こうして、現地で、数名のガイドさんに1日単位で案内をお願いする中で、良い方を見つけて、僕は、会社と定期契約を結び、現地のリサーチャーとして活動いただき、次の現地事業の立ち上げのお手伝いをしていただくこともあります。
こうしたことも、独りで行動しているからこそ、できる、活動なのです。
5、新しい市場の中で、事業構想力は全開に
ガイドさんを雇って、案内をしてもらい、エリアに慣れたら、今度は、独りで、そのエリアの気になるところを散策します。ガイドさんに、そのエリアで入ると危険なところは、必ず確認をしておきます。
海外の都市では、非常に危険で、地元の一般のヒトが近づかないエリアというものが必ずあります。銃規制が弱く、覚せい剤が出回る、このようなエリアは、世界一安全な日本に住んでいる日本人には、考えも及ばない危険なことがありますし、そのようなエリアではビジネスも成り立ちませんので、このようなエリアは避けましょう。
そのうえで、自由なスタイルで、安全を確保しながら、独り、街をめぐります。
日常の業務で縛られた発想力が解き放たれ、新しい街の刺激にあって、発想が出まくる状態に、僕は立ち至ります。ポケットにいれた、チョイメモに、そのアイデアをどんどん書きまくります。まとめるのは後にして、まずは、アタマから湧き出すアイデアを受け止めていきます。
既存事業に関する構想も大きく展開をはじめます。
このように、日常の業務から解き放たれ、発想が自由に展開するためには、ヒトと一緒に行動しているのでは駄目なのです。
このあたりが、独りで旅をする、効用の最大のものだと僕は思っています。
6、外からの情報の刺激を受けて、自らの内面から構想は生まれる
新たな事業計画の基礎になるのは、次の事業の構想であり、それは、外からの情報の刺激による「気付き」からスタートします。
そして最もよい情報とは、新たなマーケットを自らの目で見て、そこに生きる消費者や企業の課題を肌で感じることです。
ビジネスとは、個人や企業が解決を必要する課題に対し、その解決策としてのソリューションを提供すること以外のナニモノでもありません。
自分が売りたい、とか、自分が好き、から事業を始める事業家は、事業の発展展開に行き詰まりがちです。自分の興味に、事業が限定されるからです。
そうではなく、消費者が何を求めているのか、消費者の課題は何か、自分の持っている経営資源を商品やサービスに変えて、それをどう解決するか?という問いを立て続ければ、事業の構想は、限りなく出てくるものなのです。
その問いを、アタマの中にいくつも閉まって、独り旅にでれば、普段、接する景色とは違う環境に刺激されて、構想が、アタマに沸きあがってき続けるものなのです。
あなたの会社が年商5億円を突破するためのポイントを1時間で分析する! 松本尚典の、経営者個別指導
https://mbp-japan.com/tokyo/yoshinori-matsumoto/seminar/5009325/
松本尚典の中小企業経営者支援コンサルティングサービス
https://mbp-japan.com/tokyo/yoshinori-matsumoto/service1/5002501/