払込みを行わずに資本金を増資する手法 デットエクイティスワップ そのメリットと、リスクを理解する
1、お知らせ
松本尚典が最高経営責任者を務める企業グループ URVグローバルグループ の、特集 M&Aを正しく活用する時代に 、第6講 会社の資金がショートしてから、慌てて調達に動くと大変なことになる! をリライトして公開しました。
2、[降らぬでも傘]
豊臣秀吉の政治宰相にして、日本の茶道の始祖ともいわれる、千利休は、茶人の心得として、利休七則を弟子の戦国大名や豪商たちに残しました。
その言葉の一つに、「降らぬでも傘」という言葉があります。
今で侘茶の茶室の露地への出入り口の躙り口には、編み傘がかけられます。
これは、単に茶道の形式的な話ではありません。豪商でもあった千利休の、ビジネスに対する心構えの一つが、茶人の心得として残された言葉なのではないです。
ここでいう傘は、現代の事業家でいえば、「資金」ということになります。
経営のための必須資源(経営資源)である、ヒト・モノ・カネのうち、カネは、その姿をヒトの労働力や設備などのモノにかえられる、経営の根源的な資源です。
いかなる産業であっても、事業とは、資金繰りとの戦いであって、資金繰りに弱いヒトは、どのような能力を持とうが、事業を継続的に発展させることはできません。
その資金がショートしてしまうということは、経営にとって最大の危機であるといえます。
したがって、資金は、何が起きても事業を継続して投入できる量を常に確保を続けることが必須なのです。
これが、「降らぬでも傘」の意味です。
3、運転資金の正常な確保と、流動性の保持は事業家の生命線
事業を継続して運転するための資金を確保するためには、流動性を正常値に保つことが必須です。流動性とは、企業会計上の流動負債に対する流動資産の割合です。
1年以内の会社からアウトする資金量を示す流動負債よりも、1年以内に現金化する流動資産が、どれだけ多く会社に保有されているかが、流動性によって示されます。
したがって、流動比率が100%を割り込む企業の場合、1年以内に資金のショートが起きる可能性があります。正常な企業活動を行うためには、流動比率が120%を越えていることが必要です。
運転資金の確保と、流動性の確保が、企業の活動の生命線なのです。
第5講は、そんな企業の運転資金がショートを起こすとどうなるか、という、怖い話題を書いています。
是非、お読みください。
URVグローバルグループの成長企業M&A
https://urv-group.com/services/consulting/growing-manda/
特集 M&Aを正しく活用する時代
第6講 会社の資金がショートしてから、慌てて調達に動くと大変なことになる!
https://urv-group.com/manda/ma-06/