「一つの事業が上手くいき始めると、他の事業も上手くいく」法則
事業のアイデアが浮かばない人へ?
何の事業を行うか?
起業をしようとする方が、事業のアイデアを出そうと頑張っても、何も出てこない、という声をよくお聞きします。
前のコラムでは、
事業アイデアをどう出すか
何をどう売るか
の内容で、事業アイデアを出す切り口をお伝えしました。
それでも、なかなか自分で事業アイデアが湧かないという方は、多いですね。
そういう場合、発想の切り口を変えてみることをお勧めします。
アイデアベースの切り口から、ビジネスモデル・事業モデルの切り口へ、考え方を転換するのです。
アイデアベースでの発想は、右脳を働かせてビジネスを構想する方法です。
一方、これで上手く発想がでない場合、左脳を働かせるビジネスモデル・事業モデルから入る切り口に、切り替えるわけです。
この方法は、サラリーマンで、論理的な発想(ロジカルシンキング)の癖を身に着けているかたに、向いている発想法です。
少し内容が難しいですが、概要を説明していきましょう。
事業モデルの基本は、5通りしかない
世の中には、多種多様な商品・サービスがあり、様々な業界があります。
しかし、その商品・サービスを売る、「売り方」の事業モデルは、非常に限られています。
僕は、既に一定規模の事業を展開されている企業のクライアントへ、「新規事業」構想を指導する際、この事業モデルを5通りに単純化して、どの事業モデルを採用するか、から、新規事業構想への切り口を指導します。
日本人で、サラリーマン生活が長い方の場合、僕の経験から言いますと、こちらのアプローチのほうが、「新規事業」構想をスムースに生みだせる人が多いように感じます。
では、5通りの事業モデルとは、どのようなものでしょうか?
1.売買型
2.賃借型
3.仲介型
4.代行型
5.コンサル型
これが、5通りの事業モデルです。
5通りの事業モデルから、どう事業の発想を生みだすか?
この事業モデルの中で、自分の採用する事業モデルを定め、これを掘り下げていきながら、事業モデルを作っていきます。
・商品の流れ(商流)の、どこを自分のビジネスにするか?
・顧客からのお金を、どういただくか?
・何の付加価値を提供して利益に替えるか?
・どこを内製化し、どこを外注するか?
・事業モデルの完成形を想定しつつ、そのどこから着手し、作り始めていくか?
このような観点を詰め、事業モデルを図式化していく作業を進め、事業モデルの骨格を作っていきます。
競争戦略を意識した、ブラックボックスの事業モデルへの仕込み
起業をする方が、よく陥る間違いが、事業モデルを作って、安易にそれに着手してしまうことです。
経営戦略的に言いますと、これは、成長戦略の策定という段階にあたります。しかし、あなたが、事業モデルを作った瞬間、その事業モデルは、必ずあなたよりも資本力がある企業の模倣を受けることを、覚悟しておく必要があります。これが、ベンチャー企業の宿命です。
成長戦略だけを検討して事業モデルを作れば、他の強い企業の模倣によって、事業は、必ず、崩されます。
そのために、事業のスタート段階から考えておくべきことが、競争に対抗するアプローチ、つまり競争戦略です。
この競争戦略のアプローチは、事業モデルの、どこに、どのような形で、ブラックボックスを作るか、という観点で、考えていきます。
ここを、落とさないことが、最も重要です。
ベンチャー事業の失敗は、ほとんどが成長戦略のミスではありません。競争戦略を、スタート段階から考えずに、事業モデルを構想したことに、失敗の原因の殆どがあります。
事業モデルづくりを、お手伝いしましょう
以上の事業モデルの構想は、一人で、行うことは、とても難しいという方が多い作業です。
上記の僕の説明を読んだだけでは、おそらく、このコラムをお読みになった方も、「頭では、なんとなくわかったけど、自分の事業モデルを作るというのは、難しい」と感じておられると思います。
さりとて、ノウハウのない、人たちが集まって、わいわいやっても、失敗することが殆どです。
事業モデルづくりを考えているけど、上手くいかない、という方は、是非、僕まで、メールで、ご連絡ください。
このコラムを、よりわかりやすく、実践的に説明をする、無料のカンファレンスを行わせていただきます。
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