知的財産権の相続
プロシード国際特許商標事務所の鈴木康介です。
最近、下積みが3年必要だとか、不要だとかという議論を目にします。
自分は、学生からすぐ起業することも一つの選択肢だと思っていますが、学生だと気づきにくい落とし穴があるのでシェアします。
自分の学生時代も就職氷河期でしたが、学生起業もまたブームで、友人もどんどん会社を作りました。
いわゆる76世代です。
その中で一人の友人が、打倒楽天とショッピングモールのベンチャーを作り、がんばっていたところ、少しずつキャッシュが回り始めました。
業務を拡大するために、資金調達に走り回っていたところ、ある紳士を紹介されました。
その方は、物腰も柔らかく、某企業で法人営業を経験した後に、起業し、今はハンズオンをやっているという触れ込みでした。
彼の出資を受け、営業を指導してもらうことになりました。
ところが、彼が営業要員と称して、ある種の雰囲気をまとった人達を雇い始め、社内の雰囲気が変わりました。
彼の出資比率が一定額を超えていたので、文句も言えませんでした。
先輩の弁護士に相談したところ、どうやら、その筋では知られているフロント企業系の人だったそうです。。。
その後の処理が大変だったことは、言うまでもありません。
これからベンチャーを始める若い皆さん、Financeなど経営知識(もちろん、知的財産)も重要ですが、出資者や、組む人たちをしっかりと選んでくださいね。特に、伸び盛りの企業は変な人たちに狙われやすいですから。
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弁理士 鈴木康介(特定侵害訴訟代理権付記)
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