2020年龍井茶情報
暦は、芒種を迎えましたね。
芒のある穀物や稲、麦など穂の出る穀物の種をころ。
生徒様が龍井茶の品種にご関心をお持ちなので、
他にも知りたいという方がいらっしゃるのではと思い、
杭州に訪れた写真と共に
紹介させていただきます。
特に有名な有性生殖の「群体種」と無性生殖の「龍井43号を」比べてみます。
龍井群体種と龍井43号の違いにご関心がございますか?
群体種は、有性生殖で自然に育まれた
在来種で、最も早くからある品種。
見た目にばらつきがあります。
香りは、主に清々しさと花の様な香りと果実の様な香り。
煎を重ねても味と余韻が続きます。
摘まれる時期は、4月上旬。
龍井43号は、中国農業科学院茶葉研究所が
1970年代に群体種を基に無性生殖で開発した品種。
香りは、主に清らかさと豆や栗を思わせる香ばしさが感じられます。
摘まれる時期は、3月下旬で群体種より
10−15日早いので、明前茶としての量が採れるため
長く主流な品種となっていましたが、
昨今、群体種の香りと味わいの豊かさが注目されるようになりました。
写真は、有機龍井茶を育てる雲栖の茶畑。
龍井茶の品種は、他にも「龍井108号」「鳩坑種」「迎霜」などがあります。
写真は、群体種全手工 炒茶王 唐小軍氏のもの。
仕上がりは、手工(手仕上げ)と機械、半手工半機械もあるので
ここでは、二つの品種を取り上げました。
少しでもお役に立てましたら幸いです。