注目の黄化緑茶「縉雲黄茶」
今年の春は、浙江省に行くことができず、
貨物も日本に送れない期間がありましたので、
なかなか新茶の龍井茶をいただくことができませんでした。
日本ではいただけませんでしたが、
産地の浙江省杭州市では芽が生え、茶摘みが行われていました。
明前茶(春分から清明節までに摘まれたお茶)として
3月20日から浙江省の春茶は本格的に茶摘みの期間に入りました。
長い間、浙江省の茶摘みのほとんどは安徽省、江西省などから来てくれる摘み手に頼んでいましたが、
今年はコロナウィルスの影響で、一部で摘み手が足りなくなってしまいました。
そのため、
たとえば農家で働いている人達に手伝ってもらったり、
まだ学校が始まっていないので学校職員の方たちにお願いしたり、
ある農家ではドローンを使って摘んだばかりの茶葉を運んだりもしました。
春の新茶をオンラインで直接売買するという販売方法もスタートしています。
天候による影響は、昨年の年末は雨が少なかったので、根が短い茶樹は干ばつの影響を受けました。
年始は、気温が比較的高かったので、新芽が早く出ました。
これに加えて、特に杭州では3月中旬から下旬にかけて気温が急上昇し、日中は23〜28度に達した為、
茶葉が急速に成長しました。
雨が少なかったこと、新芽が出るのが早かったこと、成長が急速だったことなど様々な要因が重り、
今年は早い時期に条件が整い群体種の茶摘みが行われたことから、
新芽が通常よりも薄く細くなってしまいました。
また、3月26日以降、杭州の気温は急激に下がり、雨が降ってしまったので、その後のお茶の品質に影響を及ぼすことになってしまいました。
暦は芒種を迎えましたね。
芒は、イネ科の植物の穂先のこと。
稲という言葉は、
「命の根」からともいわれています。
命を支えるお米の田植えが始まる頃。
梅雨に入る前の蒸し暑さを感じる季節。
清々しい中国の緑茶をおすすめします。
出典:中国国際茶文化研究会日本事務局HPより