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2020年龍井茶情報

磯部優子

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テーマ:中国茶 緑茶

今年の春は、浙江省に行くことができず、
貨物も日本に送れない期間がありましたので、
なかなか新茶の龍井茶をいただくことができませんでした。

日本ではいただけませんでしたが、
産地の浙江省杭州市では芽が生え、茶摘みが行われていました。

明前茶(春分から清明節までに摘まれたお茶)として
3月20日から浙江省の春茶は本格的に茶摘みの期間に入りました。


2020龍井茶 茶葉

長い間、浙江省の茶摘みのほとんどは安徽省、江西省などから来てくれる摘み手に頼んでいましたが、
今年はコロナウィルスの影響で、一部で摘み手が足りなくなってしまいました。

そのため、
たとえば農家で働いている人達に手伝ってもらったり、
まだ学校が始まっていないので学校職員の方たちにお願いしたり、
ある農家ではドローンを使って摘んだばかりの茶葉を運んだりもしました。

春の新茶をオンラインで直接売買するという販売方法もスタートしています。

2020龍井茶 グラス

天候による影響は、昨年の年末は雨が少なかったので、根が短い茶樹は干ばつの影響を受けました。
年始は、気温が比較的高かったので、新芽が早く出ました。

これに加えて、特に杭州では3月中旬から下旬にかけて気温が急上昇し、日中は23〜28度に達した為、
茶葉が急速に成長しました。

2020龍井茶 俯瞰

雨が少なかったこと、新芽が出るのが早かったこと、成長が急速だったことなど様々な要因が重り、
今年は早い時期に条件が整い群体種の茶摘みが行われたことから、
新芽が通常よりも薄く細くなってしまいました。

また、3月26日以降、杭州の気温は急激に下がり、雨が降ってしまったので、その後のお茶の品質に影響を及ぼすことになってしまいました。

暦は芒種を迎えましたね。
芒は、イネ科の植物の穂先のこと。
稲という言葉は、
「命の根」からともいわれています。
命を支えるお米の田植えが始まる頃。

梅雨に入る前の蒸し暑さを感じる季節。
清々しい中国の緑茶をおすすめします。









出典:中国国際茶文化研究会日本事務局HPより

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磯部優子
専門家

磯部優子(中国茶紅茶教室講師)

香茶苑

北京、香港滞在で得た知識を元に、お茶の魅力と暮らしに役立つアイデアを盛り込んだレッスンを開催。初めてでも楽しく学べるものから、中国国際茶文化研究会認定の資格取得もできる講座まで揃え人気を博している。

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