姿勢のお話。背骨が「丸まっている」のと「丸められる」は大違い!腰痛改善にもつながる「丸め力」
こんにちは、フィットネストレーナーの八巻です。
当ページでのコラムを半年ほどお休みしておりました。
現場での業務を優先に、この間はやらせていただいておりました。
この間は、グループレッスンのお仕事が中心で、
常時開講している教室はもちろん、
臨時で研修会やレッスンのご依頼などにもうかがっておりました。
体を動かすことで体がほぐれて気持ちいいと言っていただけるのが嬉しいと感じる日々です。
この半年の間で、またいろいろお伝えしたいことも貯まってきましたので、
こちらに書いていきたいと思っています。
健康維持のために「正しい姿勢で筋力アップ」が大事と痛感
常時開講している教室にご参加されている方の主な年代は
50代~70代で、80代の方もいらっしゃいます。
いわゆる「体のゆがみ」の改善などを目的としたエクササイズ
「カラダ調整体操」という事で実施をしておりますが、
このエクササイズの目的をもう少し細かく申し上げると、
- 脊柱(背骨)をはじめとした骨格の正常化
- 脊柱を中心とした体幹部の安定化
- 機能低下している各関節の機能改善
この3点が大きな柱になります。
健康維持のトレーニングで鍛えたい、3つのポイントとは?
1番目は簡単に言えば「姿勢改善」です。
姿勢を正しくするうえで、最も改善が必要なのが「骨格」です。
これを聞いて「自分で骨格を直せるの?」と思われる方もおられると思いますが、
完全に直すのは難しいにしても「正しい方向へ進める」事は可能です。
人の姿勢は多くの時間、頭が上にあることで重力に体幹が崩れ、
それが不良姿勢の原因となっています。
ですので、体を上方向へ伸ばして戻す意識を持つだけで、
不良姿勢は改善の方向へ戻っていくのです。
そしてどういう形・感覚にあるとより正しい姿勢なのかを、
自身の体や脳が理解をしてくると、新たな姿勢が徐々に身についてくるのです。
2番目は、正しい方向に整ってきた骨格を、筋肉が支える力をつけることです。
筋肉は、骨格を正しい形に保ち、動かす存在ですが、
特に体幹部は不安定なのでぐらつきやすく、強化が必要です。
最近は体幹トレーニングの重要性もクローズアップされていますが、
重要なのはトレーニングをするときの背骨の形です。
骨格が正しい姿勢になっていない状態でのトレーニングは不良姿勢を定着させてしまうので、
トレーニングをする際に、特に指導者側が骨格までイメージ出来ているかは重要なポイントです。
3番目は、股関節や肩関節など、
人によって機能低下してしまっている部位が年とともに増えてくるので、
そこを見つけ、動くように改善していくという事です。
年とともに肩が上がりにくくなったり、膝などに違和感が出たりするのは、
そんなところに原因があると言えます。
主要な関節もそうなのですが、
背骨や胸郭がある体幹部分の機能の低下も顕著に現れてきます。
ピラティスで背骨を一つ一つ動かすようなエクササイズがありますが、
ああいった動きがだんだん年齢とともに低下しやすくなってきます。
背骨が動かせないと動作に制限が出て、周辺の関節にも影響が及ぶ事も珍しくありません。
正しい方向へ「楽しく」導くのが、トレーナーの役目
腰や肩がこったり、それに伴って腕が上がりにくくなったりするのは、
胸郭といわれる肋骨まわりが硬くなり、ほとんど動かなくなっていることにも起因します。
背骨も24個の骨が連なっている関節ですので、
動かせないと運動機能に相当なリスクになります。
肩関節や股関節は複雑な動きができる関節ですが、
これも限定的になってしまいがちです。
年を重ねると、筋力も低下していきますが、
機能低下をさらに加速してしまうのが、不良姿勢。
なので、姿勢をなるべく正しいところで筋トレをする事が、
アンチエイジング・健康維持のためには必要なのだと改めて感じました。
一方で、これらの細かい理屈を教室の際に細かくお伝えするのも、
あまりプラスではないなとも感じました。
基本的にやっている間は、体を動かす事に集中し、
楽しく体を動かしてもらう事を目指せばいいと考えています。
楽しく時には笑いながら運動するというのが、
それも健康維持の大きな要素になると思っています。
基本的には参加者の皆さんが「楽しんでもらえればいい」というのが、
最近の教室レッスンでの考え方になってきています。
楽しみながら、しっかり体のためになる要素が動作の中に入っていればいいわけですから。
でもそうするためには、指導側にそれだけのスキルは必要です。
というところで今回は久々という事で、私の考えている事などを書き連ねましたが、
次回からはおすすめのエクササイズを週毎に順次公開していきたいと思います。