【姿勢改善】【腰痛予防】お家で出来る体幹トレーニング&ストレッチ「カラダ調整体操」解説その②
こんにちは、姿勢トレーナーの八巻です。
不良姿勢として代表的な猫背に代表されるように、
背中が丸まっていると、不良姿勢として敬遠されがちですよね。
背骨は、丸める動作も出来なくてはいけない!
でも、背中・背骨は丸められなくてもいけません。
身体の機能として、「背中を丸める」事はちゃんとあります。
よく私も教室で体を足を抱えて丸めて転がり、
そのまま起き上がってもらう動作をやってもらいます。
意外と起き上がれない人もいます!
「そんなの出来ない訳ないじゃん!」と思った、この記事をお読みの皆さんも、
子供のころ難なく出来た前転や後転、今やってみて出来ますか?
これらがなかなか出来なくなってくるのは、
大人になって背骨の動きが制限されてきて、
前転で必要な「体を丸める」動作や、
後転で必要な「体を反る」動作がしにくくなっているためです。
腰痛気味の人は、腰椎が丸まりにくい。
背中が丸まりにくいと、身体のトラブルとしてあらわれる事もよくあります。
その一つが、腰の痛みです。
お医者さんで湿布をもらうだけで終わってしまう腰痛の場合、
そういう方の腰椎の動きをみると、
腰のあたりが縮んで動きが悪くなっている事が多いです。
丸める動作をしようとしても、
肩甲骨回りは丸まるけれど、腰椎は後ろにたわんでくれないという具合です。
丸められないと、元に戻せない。
腰のあたりを丸める事が正しい動作につながるの?という疑問もわいたかもしれません。
人体模型でみると、腰椎はむしろ前弯しています。
それでも丸める動作が必要なのは、前弯し過ぎた背骨を元に戻す時に必要だからです。
反り腰の人がいつも腰を反り過ぎているのは、
反り過ぎたところからちょうどいいところまで戻す能力が低いからと考えるといいでしょう。
反り過ぎたのを戻すために、逆に丸める方向に動かさないといけない訳です。
前後左右に、バランスよく行って帰って来れる背骨が、いい背骨!
という事で、今回は背骨を丸める動作についてでしたが、
姿勢をつくる時に必要なのは、見た目の何となくのいい悪いでなく、
背骨が適切に動いて、ニュートラルの位置に戻って来られる事が重要です。
腰が丸まりにくい・胸が反りにくいなどのやりにくい動作があると、
体が固まりやすく痛みの原因もつくられやすくなります。
動きにくい、苦手な動作を克服することが、
体のトラブル改善やスポーツの上達につながっていくことでしょう。