Mybestpro Members

谷津吉美プロは静岡新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

ミモザを贈る日~丸薬と蜂蜜の話

谷津吉美

谷津吉美

テーマ:東洋医学の知恵袋

ミモザ


3月8日の国際女性デーに、イタリアでは男性が女性にミモザを贈るそうです。

お客さまにミモザの花をいただきました。写真や絵では見たことがありましたが、実際に見たのは初めてかもしれません。
ふわふわしたポンポンのような黄色い花がかわいいですね。小さなつぼみも観察することができました。葉っぱを見て、エバーフレッシュに似ていると思いました。調べたところミモザもやはりマメ科(ネムノキ亜科アカシア属)でした。このミモザはギンヨウアカシアのように思われます。本来ミモザはマメ科オジギソウ属を指す言葉ですが、フサアカシアの葉がオジギソウに似ていたため、誤ってミモザと呼ばれたそうです。ミモザは本当はアカシアなのですね。

アカシアはちみつって聞いたことありませんか?アカシアはちみつはニセアカシアの花から採れる蜂蜜です。ニセアカシアは、明治期に日本に輸入された当初アカシアと呼ばれていました。後に輸入されるようになった本来のアカシア(ネムノキ亜科アカシア属)の仲間と、区別するためにニセアカシアと呼ばれるようになりました。寒いと蜂蜜が固まってしまっていることがありますよね。アカシアはちみつは他の蜂蜜より固まりにくいと思っていましたが、理由が分かりました。蜂蜜にはブドウ糖と果糖が含まれているのですが、果糖の割合が高い蜂蜜は結晶化しにくいそうです。アカシアはちみつは果糖が多いので、固まりにくいということでした。

蜂蜜は漢方薬の八味地黄丸、桂枝茯苓丸など丸薬を作るときに使われています。生薬を粉にしたものに、蜂蜜を入れることでまとまり、丸い玉のお薬ができます。


家康公は八之字(はちのじ)という丸薬を自ら作って飲んで作っていました
https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/5044756/

漢方を飾る様々な剤型
https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/2216258/

エバーフレッシュは夜眠る
https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/5106966/

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

谷津吉美
専門家

谷津吉美(薬剤師)

有限会社むつごろう薬局

漢方医学を専門に23年。不妊症をはじめ各種女性の悩み・アレルギー・皮膚病・自律神経失調症などの症状に、深い知識で丁寧に対応。また静岡県立高校の進路指導講演会や不妊専門雑誌などで漢方薬を広めています。

谷津吉美プロは静岡新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

女性の悩みをやさしく包み込む漢方薬のプロ

谷津吉美プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼