ローコストなエコの家の7年後
家庭内感染を防ぐ方法
自粛ムードが高まって、繁華街の人出は目に見えて少なくなっています。そんな中で問題になり始めたのが家庭内感染です。家族が外出せず、家庭内で濃厚接触を続けているのですから、家族のうち一人でも感染者がいれば、家族全員に感染の危機が訪れます。
全く自覚症状が無いのであれば、手の打ちようがありませんが、咳が止まらない・熱っぽい等々で、コロナウィルス感染の恐れがある場合、その人を隔離する必要があります。
しかし、ただ個室に閉じこもるだけでは感染のリスクは減りません。
コロナウィルスの場合、空気がウィルスを運んでいると思えてなりません。
幾らドアノブや便器を除菌しても、空気中を漂うウィルスを始末しなければ、感染のリスクを抑える事は出来ないのは、クルーズ船や院内感染と云った、密室空間でクラスターが発生している事を考えれば明らかです。
結論から先に言えば、隔離する部屋に換気扇があれば、その換気扇を回して隔離する部屋を負圧にする事です。24時間回し続ける事がポイントです。
そうすれば、他の部屋から隔離室に空気が流れ込む事はあっても、隔離室から他の部屋へ空気と一緒にウィルスが流れ込む事はありません。
目的は隔離室を負圧にする事ですので、負圧を妨げる様な事(隔離室の窓を開ける・隔離室の給気口を開ける等々)はしてはいけません。
では、換気扇が無い場合はどうしたら良いのでしょう。殆どの居室には窓が付いています。その窓に窓用換気扇を取り付ける事をお勧めします。大袈裟な工事無しに、素人でも簡単に取り付ける事が可能です。
近くの電気量販店又はホームセンターに行けば1万円以内で入手する事が可能ですが、アマゾンやその他ネット上のモールから入手する方が、他人との接触を防ぐ事になるでしょう。
隔離室を負圧にし続ける事が出来れば、ウィルスが空気から感染する事を大幅に抑える事が可能になります。
注意する事
新しい住宅には、24時間換気扇が常に回っています。つまり24時間換気扇が回っている部屋は常に他の部屋より負圧です。隔離室を負圧にする為、24時間換気は止める方が良いでしょう。
24時間換気を回す目的は、ホルムアルデヒド等の化学物質を排除する事にありますが、新築の建物や新しい家具を購入しない限り、ホルムアルデヒドを発散させるモノは家にはありません。
24時間換気は主にトイレ等、臭いが家中に漂ってはまずい場所に設置されている事が多いです。その為隔離室が負圧になるとトイレの臭いも家中に漂う事になりますが、トイレと廊下の窓を同時に開けておくとかで、臭いを最小限にする事が出来ます。コロナで死ぬ事はあっても臭いで死ぬ事はありません。隔離室以外の部屋を正圧に保つ事が肝心です。
また、常時使用はしませんが、台所のレンジフードも一時的にキッチンを負圧にしてしまいます。レンジフードの排気能力は他の室内換気扇よりも強力なので、レンジフードを使う時は、必ず窓を開けてキッチンが負圧にならない様に心がけましょう。
最後に、隔離室の出入り口ですが、出入りの際に、空気を攪拌するドアよりも、引き戸の方が良いでしょう。特に廊下側に開くドアは瞬時でありますが、隔離室の空気を廊下に逃がす恐れがあります。