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土地は売り物件数が増える
現在奈良県で建築している、新築住宅も同じですが、郊外のニュータウン内で、中古住宅や土地の売り情報が多く出回っています。これは、団塊の世代の親世代が寿命を迎えている為です。団塊の世代の多くの方は、仕事の関係や築いてしまった家庭環境により、自分が生まれ育った親の家に移り住む事をしない為です。
自分が生まれ育った土地でありながら、売却して現金に換えてしまい、兄弟で平等に分配すると云う手段を講じられている様です。この傾向は今後も続き、団塊の世代の方が鬼籍に入る時期まで続くでしょう。今後十数年は土地が買いやすい時代となりそうです。
どの様な土地を選ぶのが良いのか
土地が値上がりすると踏んで、投資目的で土地を求める方と、自分たちが終の棲家として、土地を探す方で探す土地が変わって来ます。投資目的ならば、都心部の土地しか値上がる事は今後はないでしょう。郊外の土地は供給過多になって行きます。郊外でも幹線道路に面していたり、住宅以外の用途で利用出来そうな土地は別ですが、郊外の土地は投資目的と云うよりも、終の棲家として環境の良い土地を求められる方が良いかと思います。
マンションはどうか
団塊の世代が高齢期に入り、仕事や子育てによる住環境の制約から解放されると、住まいに関する傾向は二つに分かれます。一つは思い切って田舎に移り住み自然を相手に暮らそうという方と、都心の交通の便の良い駅近マンションに移り住んで気ままなシティーライフを楽しもうとする人です。田舎暮らしのメリットは、人とのふれあいや自然とのふれあいを楽しめる事です。都会暮らしのメリットは、自分から行動を起こすのに便利で、ドアさえ施錠してしまえば、他人に干渉されず、勝手気ままに生活できる事でしょう。
となれば、マンションは一部の駅近な物件を除き、郊外の一戸建てと同様に、淘汰される運命にあります。
建設費はどうか
建設費は一昨年辺りから、上昇の一途を辿っています。鉄骨造や鉄筋コンクリート造は数年前の1.5~2倍の建設費を要しています。木造も職人の手を取られ、上昇気味ではありますが、他の構造程の上昇圧力は受けていません。木造建築は施工者の裾野が広く、他の構造に比べまだ余裕があるのでしょう。収益物件には木造の共同住宅を一棟売りする物件が好評な様です。鉄骨造や鉄筋コンクリート造では建設費が高すぎて、収支が回らない為かと考えています。
私が来年家造りをするならば
私が子育て世代で、来年住宅を考えなければならない、世代だとしたら、上記の状況を鑑みれば郊外の中古住宅をリノベーションして住むでしょう。子育て環境として、郊外のニュータウンは最適です。高齢者が多く、保育所も学校も空いています。その他インフラが整備されていて、公共機関も充実しています。そこで新築を考えるのではなく、子育てで家の様子を目まぐるしく変化させないといけない時代は、中古住宅を容赦なく改造して自分達のライフスタイルに合わせるでしょう。子育てが一段落すれば、土地を資本に都心に移り住むか、ここで家を新築にして、終の棲家とするかを考えるでしょう。
今年一年ありがとうございました。皆さまにとって新しい年が良い年であります様、お祈り申し上げます。