秀光ビルドが工事の「見える化」を宣言しました
限りある予算の中で建物を考えてみる
不特定多数の人を対象とする、建売住宅や分譲マンションは目に見えるところにお金を使います。
外観にお金を掛けたり、キッチンやお風呂の設備を豪華にします。
しかし、に見てくれは良くなりますが、建物の中身が疎かになってきます。
冷静に考えると、外見を豪華にして中身も贅沢に造ってしまえば、採算をど返ししないと無理なのは目に見えてます。
では、本来はどこに予算を使うべきなのでしょうか。
私見ですが、外観やキッチン・お風呂と云った、目に見える部分は後からでお取替えが可能です。
また目に見える部分は消耗や流行があり、傷みやすく、時代遅れになり勝ちです。
そこにお金を掛ける事は資産価値を自ら目減りさせている事に他なりません。
キッチンにしても、どの部分が最も金額に左右するかといえば、扉の柄です。
IHヒーターや食洗機では金額は変りません。
炊事の時間が短縮出来たり、美味しく出来上がる機能とは別の部分でお金が使われているのです。
しかも流行遅れになって価値が最も無くなりやすい部分にです。
そして、中身に掛けるお金を始末している為に、地震の恐怖に怯え、クーラー無しでは生活出来ない空間で何十年と暮らすことになるのです。
中身のスカスカな建売住宅が何故無くならないのか
建売住宅のメリットは、インフラの整った立地条件の良い土地を、不動産屋さんと連携して一般の人より早く手に入れられるからです。
立地に拘る人は、建物の不満を上回る価値をその土地に見出しているのでしょう。
逆に言えば、立地条件にある程度妥協が可能な人は、建売住宅を買うと後悔します。
立地条件に妥協できる人は建売住宅と逆の家造りを志向すべきです
外見にお金を掛けず建物の中身(基本性能)を出来るだけ高める事を考えるべきです。
後から手を加える事の出来ない基礎や構造・断熱性能・維持管理の方法等にお金を充分に掛けます。
かといってキッチンや風呂が直ぐに傷むことはありません。
大手メーカーの商品でもピンからキリまであります。キリの製品でもピンと同じ保証が付いています。
そんなところは、徹底的にお金を省くのが賢い家造りです。
同じ発想で造られたパソコンがDELLのコンピュータです。
ハイスペックで一度使うと性能の良さが判ります。
壊れ難くサクサクと動きます。
しかも安い。
何故高性能なコンピュータが安いのかと云いますと、余分なアプリケーションが一切搭載されていない為です。
おまけのアプリを沢山搭載していても、興味がなければ使いません。
それよりもハイスペックなコンピュータの方が使いよいのは目に見えてます。
そんなDELLの発想を家で表現することが賢い家造りと直結します。