秀光ビルドの家に調査に入りました
木造の建物は鉄筋コンクリートより強いとは言いませんが、決して弱くはありません。
鉄筋コンクリートは硬くて頑丈で、福知山線の脱線事故では電車が衝突しても鉄筋コンクリートのマンションは構造的なダメージは受けませんでした。しかし、鉄筋コンクリート造の建物は硬いと同時の重くもあります。地震に限って話しをすれば、この重さが災いするのです。
鉄で出来た砲丸とソフトボールの球を持って左右に揺さぶってみる事をイメージしてください。左に動き出してその後右に動きを変える時、どちらに大きな力がかかるでしょうか。当然の様に重い砲丸の方に大きな力が加わります。硬くて頑丈ではあるけれど、地震の揺れを止めるのに木造と比較にならない位大きな力が必要になるのです。
木造の建物は車が突っ込んできても壊れてしまいますが、重量が軽いため地震の時には他の構造より僅かな力しか加わらないのです。但し、古い建物や建築基準法にクリアするギリギリの強度しかない建物は、先日の熊本地震で数多く倒壊していますので、適正なメンテナンスと耐震改修が必要です。