秀光ビルドの家に調査に入りました
【裁判するとき弁護士を雇いませんか?】
家造りを思い立つ時、住宅展示場へ行ったりチラシをみたり様々な努力をします。
頭の中に自分が求める家を思い描き、カタチにしていく作業です。しかし最終的にはハウスメーカーや工務店さんから提案される間取りのどれが良いかなあ。。。みたいなところで決めてしまっています。
ハウスメーカーや工務店さんにも自分が自慢したい部分があり、そこをセールスポイントに売り込みを掛けてきます。
例えば、耐震性能を謳ったり、温熱性能を強調したりです。
しかし、素人である建築主がその性能の意味するところをどこまで理解できているのか、私には疑問です。
また、提案されたプランだけを見ていて、果たして本当にこれが自分の求める家なのか疑問を抱かないのでしょうか。
ハウスメーカーや工務店に対して受け身の対応をしていれば、自分の家ではなく作り手が建てたい家が出来上がってしまいます。
お金を出すのは建築主なのに、作り手の建てたい家を建てられてしまってそれが良い家なのだと思い込んでいる結果になっていませんか?
設計事務所のスタンスはハウスメーカーや工務店と明らかに異なります。
設計事務所は建築主の代弁者です。建築主と理想の家について何度も話し合い、建築主が理想とする家を建築主になり代わって具体化していくのが仕事です。決して建築士が建てたい家を建築主に提案するのではありません。一緒に理想の家を追い求める作業をするのです。それを設計図書と云うカタチにしてビルダーに伝え、監理指導して作り手が造りたい家ではなく、建築主が造りたい家を造っていくのです。
裁判するとき、弁護士を立てて当事者の代理人として、法廷に立つ様に、建築する際も建築士を代理者に立てて建築しないと、思わぬ損害を被ります。建築訴訟の多くが建築士不在の現場で発生しています。
一切を信頼して作り手に任せる方が楽ですが、そういう楽をすると果たして自分の理想が叶えられたのか、判らないまま大金を支払う事になるのです。