木造耐火建築物を建てています。
建売住宅やマンションの間取りを、見ていていつも思うのは既製服の窮屈さです。
先ずは、リビングに目が行きますが、最近の間取りは広くはなっていますが、落ち着きがありません。落ち着かない原因は何なんでしょうか?
もう少し詳しく間取りを見ていくと、家具の配置が気になり出します。応接セットをこう配置すればTVはこの位置になるとか、食卓からTVが見通せるかとか、キッチン前から家族を観察できるのか等々です。
家具の配置がほぼ決まると、次に家族の座る位置を考えます。普段家長は何処に座るのか。子供たちは何処に座るのか。主婦はどこに座れば便利なのか等々です。家具の配置と家族の居場所まで想定しているマンションや建売住宅の間取りは皆無です。そこが既製服の窮屈さとなってストレスを感じてしまうのです。
逆に言えば、間取りで部屋割りを考える前に、家具の配置や家族の居場所を考えてから、間取りを考えるのも一案です。そうすることで建売住宅の窮屈さから開放されます。
構造・法規・施工性等の検証は、素人には難しくなりますが、そう言った発想で専門家に依頼すると話しがスムースに流れます。
専門家には、住まう人の居場所や配置した家具の様子が判らないのです。それらの情報を専門家に伝えることにより、住まう人が理想とする間取りが出来上がります。