秀光ビルドが工事の「見える化」を宣言しました
リフォームする時、まず考えるのはその家が、住まう人にどれくらい愛されているかと云う事です。
住まう人が家に愛着を持っていなければ、大胆に家に手を加えますが、もしも愛着があり、何かの事情で家に手を加えざるを得なくなった住宅は、出来るだけ元の家の味わいを残す様に考えます。最近は世代を超えた家の在り方が注目されています。
リフォームの依頼を受け、築60年以上経った建物を調査に入りました。
先代が精根込めて建てた家を、ご主人が守っていましたが、息子さんの同居を機にリフォームを思い立たれた様です。しかし先代の思いが建物を見るだけで迫力としてこちらに伝わってきます。ご主人もこの家を愛しておられ、母屋は目立ったリフォームは行わず、耐震補強だけ行う提案をしました。この家はご主人が結婚する際に、裏に新婚夫婦様に離れを増築してあります。現在ご主人夫婦はそこに住まわれ、母屋は空家状態になっていました。ご主人夫婦が母屋に移られ、増築部分を大胆に改装して息子さん夫婦のライフスタイルに合う家にすると云う事で、案がまとまりました。
建物を建物と云う目線で見ると、経年数の大きい母屋の方が質が良く、離れの方が傷んでいます。この差は当然お金の掛け方もありますが、それ以上に思想的な問題があります。簡単に云えばどれだけ愛情を家に込められるかと云う事です。