秀光ビルドの家に調査に入りました
設計事務所と工務店は分離発注しなければ良い家造りは出来ません。
建築業界になじみの無い人は、ハウスメーカーが設計と施工を一体で行っているため、設計も施工も同じ様に考え勝ちですが、立場は180度異なります。
工務店が経産省であれば、設計事務所は原子力規制庁の様な存在です。この二つが癒着していれば原子力行政が暴走してしまうのと同じで、設計と施工を一体で行うと監視する立場の人間がいなくなります。
地場の工務店さんの様に昔からの付き合いで、親戚以上に家族の事を知っている様な関係があれば、設計施工の方がスムーズに事が運びます。しかし、チラシやCMで知名度があっても設計・施工で請け負う施工者は常に暴走の危険をはらんでいます。
裁判するとき弁護士を立てない人がいない様に、家を建てる時も設計事務所と直接契約して、工務店を監視(監理と云います)してもらわないと、良い工事をしているのか、手抜きされているのか判断出来ません。
建築主と契約せずに、施工者から仕事をもらう設計事務所は、建築主がお客様ではなく、工務店がお客様なのです。この作業は建築主にとって不都合と判っていても工務店の損になることであれば、法律に違反しない限り、是正を促す事は出来ません。建築主から見れば設計料を支払っているのに、建築主の為の監理をしてもらえてないのです。
ですので、建築主は面倒がらずに、設計事務所と施工者を別々に選んで契約される事をお勧めします。