住まい再好築【今どきの家は何故和風住宅が減っているのか】
人の精神状態は、色々な条件で簡単に変ります。子供は特に変ります。子供部屋を安易に与えて子供の性格が変り、まごつく親御さんを大勢見ています。
子供の成長過程において、友達や環境の変化が自我を形成する上において、大きく関係しているのは、おそらく皆さんご自身も体験されているでしょう。
良い方向に変るもの、悪い方向へ変るのも、「人生万事塞翁が馬」で後の人生にどの様に影響するかは、何とも云えません。
劣悪な環境で、子供時代を過ごし、上昇志向に目覚め、成人して財を成す人は、立志伝中の人物に数多くいます。その反対に子供時代何一つ不自由なく、乳母日傘で過ごした人でも、後半生は惨めだった人も数多くいます。
勿論、劣悪な環境の中で劣悪なまま人生を終える人も数多くいるでしょうし、良い環境の中で良い人生を送る人も沢山いるでしょう。
ですので、インテリアや住む場所と云った「環境」が精神状態に与える影響は確かにありますが、そこで何を思いどう行動するかは、「人間関係」が大きく左右すると考えます。親が良い指導者であっても、反面教師であっても子供に何某かの影響を与えているのです。
子供に満足に部屋を与えてやれないと悲観することも、子供一人一人に個室を与えられたと楽観する事もありません。親世代がどう人生を生きているかが、子供の教科書になっています。