秀光ビルドの家に調査に入りました
●無添加住宅って何?
無添加住宅と云う、用語が法的に定義されていませんが、化学薬品等の人工合成物が入っていない天然素材のみで造られた住宅と考えるならば、今日の建築で化学薬品の一切を排除して建物を建てるとなると、合板は使えず、システムキッチンやユニットバスも使えず、勿論家の中に入れる家具や電化製品の殆ども使わない家となります。イメージ的には桂離宮の様な家ですね。
●天然素材のみでシロアリ対策は?
シロアリ対策用の薬品を用いないで対策する必要があります。シロアリは湿気を好みます。乾燥しているところでは生きていけません。ですので床下を常に乾燥した状態にしておくのがシロアリ対策の第一歩です。また、光を嫌います。柱が剥き出しになる真壁工法はシロアリの被害が少なくシロアリ被害を直ぐに発見出来るメリットがあります。
そして、シロアリは元々木の中にいる訳ではありません。土の中から這い上がってくるのです。その為床下と土とを絶縁してやる事も有効です。外部からは土の中から這い出して基礎を上って土台に食い付く時、基礎の蟻道と云う土のトンネルを作ります。外壁面に、蟻道の発見が遅れる様なモノを置かない様に心がける事も肝要です。
●費用は?
これらは、現在の住宅では一般化された工法ですので、特に坪単価に影響することはありません。
建築する際、「アトピー症状がありますので、化学薬品は避けてください。」と云えば、化学薬品を使わない防蟻法を考案してくれます。柿渋だけに頼ると不安ですが、シロアリの特性を理解した施工者が工事をすれば問題ないと考えます。住宅金融支援機構の融資等を受けられる際にも、化学薬品で防蟻処理を施さないマニュアルが記されています。