木造耐火建築物を建てています。
結論から云えば建築材料で万能な製品はありません。
建築材料の選定はその地域の特性に合った材料を適切な施工で行う事が重要なのです。仮に万能な製品があるならば、日本全国何処へ行ってもその製品が使われています。
現実にはそうはならないのは、長所と引き換えに短所もあるからなのです。
カラーベストで云いますと軽くて耐久性能も大分改善されて来ていますので、良い屋根材かと思いますが、日本瓦・スパニッシュ瓦等に見られる屋根としての風情に欠け、デザインが画一化されてしまいます。
外壁材としてのALC版も耐火性能に優れていますが、断熱性能は他の製品と比較して、断熱材を省けるほどの性能はありません。またサイディングと比較して水を吸いやすい材料ですので、凍害の恐れのある地域の壁材としては向いていません。
使用する材料の特質を活かして、その地域に合った材料を組み合わせる事が良い家造りにつながります。