そのマンション、ペットとリフォームは大丈夫?

重村裕一

重村裕一

テーマ:中古マンション購入

中古マンションを探していると、間取りや価格、駅からの距離に目が行きがちです。
ところが購入後のご相談で意外と多いのが「犬を飼うつもりだったのに飼えなかった」「リフォームでフローリングにしたかったのに許可が下りなかった」というお声です。

マンションは一戸建てと違い、自分の部屋であっても「管理規約」と「使用細則」というルールの中で暮らすことになります。
今回は、契約前に必ず確認していただきたいルールの話をお伝えします。

①管理規約は、買った人にもそのまま引き継がれる

管理規約は、マンションの住民全員で決めた「共同生活のルールブック」です。
区分所有法46条により、規約は中古で部屋を買った人(特定承継人)にも効力が及びます。
「前の持ち主が決めたことだから知らない」とは言えず、購入した日から同じルールに従うことになります。

ペット飼育、楽器演奏、民泊やSOHO利用の可否、駐輪場・駐車場の利用ルールなど、暮らし方に直結する内容が細かく定められていることも少なくありません。

②「ペット可」の中身まで確認する

広告に「ペット可」とあっても安心はできません。
使用細則で「小型犬・猫1匹まで」「体高○cm以内」「事前に届出と承認が必要」などと決められているケースが多くあります。

以前、大阪市内の中古マンションをご検討のお客様が、中型犬を飼っておられました。
広告はペット可でしたが、使用細則を取り寄せると「成犬時体重10kg以内」の制限があり、そのままでは飼えないことが分かりました。
契約前だったので別の物件に切り替えられましたが、契約後に気づいていたらと思うとぞっとします。

宅建業法35条に基づく重要事項説明では、専有部分の用途その他の利用制限に関する規約の定めを説明することになっています。
ただ、説明を受けるのは契約の直前です。気になる点は、内覧の段階で担当者に「管理規約と使用細則を見せてください」と伝えておくのがおすすめです。

③リフォームは「専有部分なら自由」ではない

部屋の中は自分の持ち物ですが、リフォームにも制限があります。
代表的なのがフローリングの遮音等級です。「L-45以上の性能」などと定められていると、選べる床材が限られ、費用が想定より上がることがあります。

また、玄関ドアやサッシ、バルコニーは多くの管理規約で「共用部分」とされ、個人の判断では交換できません。
工事の前には管理組合への申請・承認が必要なことが一般的で、工事時間の制限や近隣への告知も求められます。

リノベーション前提で購入される方は、規約の確認と同時に、リフォーム会社に「この規約でやりたい工事ができるか」を契約前に見てもらうと安心です。

まとめ

中古マンション選びは「部屋を買う」だけでなく「そのマンションのルールの中で暮らす」ことを選ぶ買い物です。
ペット、リフォーム、楽器、在宅ワークなど、ご自身の暮らし方に関わることは、必ず契約前に管理規約と使用細則で確かめてください。
「この物件で、こんな暮らしができるか」というご相談も、お気軽にお寄せください。

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重村裕一
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重村裕一(宅地建物取引士)

株式会社クレアクロス

大阪で相続不動産の売却・活用に悩むならご相談ください。IT企業出身の異色キャリアを持ち「不動産で損する人をなくしたい」という信念のもと、相続・売買・賃貸・投資まで不動産全般を一貫サポートします。

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