アーバンベア対策の有効な手立てとは ~人と野生動物との棲み分けを確立していく~

宮本章太郎

宮本章太郎

テーマ:統合心理学・応用心理学・社会問題(課題)

人の住む市街地に出没してきて
時に人を襲うこともあるアーバンベア(熊)の対策が問題になっています。

猟銃で対策を試みようにも
規制などがあってそう簡単に解決する問題ではありませんし
殺処分するのはかわいそうだと反対の意見もあります。

クマの問題以外にも
獣害対策は社会課題となってますが
シカやクマ、それにイノシシなどジビエ料理として活用する動きもあるものの
社会に広く浸透している状況ではありません。

確かに獣害対策の有効な手立てを考えるのは難しいですが
やはりジビエ料理として狩猟することを検討してみてはどうでしょうか?

本格的なジビエ料理目的の狩猟になると
乱獲の恐れがあるのでそちらの規制(対策)も必要ですが
ここで少し話を置き換えますと
皆様サバンナをイメージしてみてください。

サバンナは野生動物が生息する動物の宝庫ですが
どうしてサバンナの動物たちは人里に出没しないのでしょうか?
そのエリアで生息しているのでしょうか?

人類なんて個体としては非力で大して強くもなく
むしろ捕食対象として餌に出来そうなものですが
やはり人を捕食対象にしないのは(むしろ出来ないのは)
動物のほうが人類の捕食対象だからなんですね。
(捕食じゃなくても兵器など道具を使う人類には太刀打ちできない)

そのこと(弱肉強食の自然の摂理)を知っているから
野生動物たちはわざわざ人類の生息エリアには近づかないんですね。
(そもそも近くに人里がないなど、自分たちの生息エリア内で生態系が完結できるから)

つまり人里に出没するアーバンベアといった獣に対しても
もっと積極的に狩猟に出て
人類を危険な対象(自分たちは被食者であるということ)として認識させるのです。

これはかわいそうなのではなく
むしろ獣たちにとっては安易に人に近づかないようにするための
リスク回避と棲み分けになるわけですね。
(だからこそ動物たちにとってもメリットになる)

積極的な狩猟といってもやはり乱獲するのではなく
人里に下りてきたり近づいてきた対象だけに限定します。

このような対策を繰り返すことによって
やがてクマは人里に近づかないようになり
近づいてきた対象はジビエ料理として捕食されるだけですので
上手く棲み分けの生態系が築けるのではないでしょうか?

もちろんクマだけに限らず
カラスの鳥害にも日々脅かされてますから
人類がカラスの捕食者となり、天敵になることによって
安易に近づかなくなるかもしれません。
(いずれにしても共生できるならそれに越したことはありませんが)

問題は、ハンター不足の問題と
肝心のジビエ料理の味が美味しいかどうか(どれだけ受け入れてもらえるか)
そしてコストの問題も検討しなければなりません。

いずれにしても解決は容易ではありませんが
こうした対策が私たち、そしてクマたちにとっても
功を奏することを願います。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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