認知症予防にも効果的?“おにぎらず”ならぬ“つながらず”で、思考力と心の内面を磨く
新年度やゴールデンウィークの時期はメンタルの不調を訴える人も多く
特に学生(若者)に至っては自殺者の増加も言われており
対策や支援が必要です。
中でも今回は学生のメンタルケアについて取り上げたいと思いますが
メンタルの不調を訴える本人を支えるのは
主に家庭や学校の関係者ではないでしょうか?
家庭であれば保護者。
学校であれば教員ですね。
しかしその関係性を見た場合
必然的に上下関係が生まれてしまいます。
同年代の学友じゃないんですから
決して対等な関係(立場)ではないんですね。
そんな上下関係のある上の者から
悩んでることがあったら遠慮せず何でも言ってねと
いくらフレンドリーに対等に接しようとしても
学生にとってはそう簡単に相談できるものではありません。
これは上下関係のあるケース全てに言えることですが
実際は全然大丈夫じゃなくても
「心配ない」「ありがとう」「大丈夫」と言うだけで
なかなか胸の内を明かそうとはしてくれないんですね。
明かそうとしてないというより
本当は明かしたくてもそうできないのですが
それはどうしてでしょうか?
それは上下関係という関係性にあります。
下の者は上の者になかなか胸の内を打ち明けられない。
これは職場や恋愛関係においても同じで
下の者、つまり一歩引いた立場の人間からしてみれば
上の者、つまり相手のほうが優位にある者に対して
自ら積極的に声をかけられません。(声をかけにくい)
そこにリスクが潜んでいるからです。
ここに自分より上の者にはなかなか相談できない
胸の内を打ち明けられないといった要因が潜んでるんですね。
ではどのようにしたらこの上下関係の“壁”を越えて
相手が気負わずに相談してくれるようになるのでしょうか?
自分がどういった相手になら相談しやすいか
話をしても良いと思えるかを考えてみるとわかりやすいですが
一つには、この人にならと“頼れる人”ではないかと思います。
わかりやすく言い換えるなら
信頼関係ですね。
立場は違えど
お互い信頼関係が構築できていれば
自然と話しやすくなりますし
話の流れの中でこの人になら話しても良いかな
聴いてほしいと思えるようになり
比較的容易に胸の内を明かすことができるでしょう。
いかに相手と信頼関係が構築できているかどうか。
ただしいくら信頼関係が構築できていても
何でも話してくれる、胸の内を明かしてくれるというわけではなく
やはり人には話したくないデリケートな内容は誰しも抱えているものです。
ですから何でも全てを話してくれないからといって
必ずしも信頼関係が築けていないということではありませんし
そうして話してくれない何かがあったとしても
そんな相手の胸の内を察して受け容れることこそ
さらなる信頼関係を積み上げていくことにつながるでしょう。
そもそも信頼関係を積み重ねていくには時間がかかる上に
もうこれで大丈夫、完璧ということはなく
少しのキッカケで信頼は崩れてしまいますから
上の者は相手との信頼関係を丁寧に構築するように努めてみてください。
信頼は自分が築けていると思っているかどうかではなく
相手が判断(感じているかどうか)するものであるということをお忘れなく。



