物忘れから認知症へとつながる行動とは ~前兆は誰しも経験し得る~

テーマ:統合心理学・応用心理学・社会問題(課題)

物忘れの症状の一つに
今何をしようとしてたのか忘れてしまうことがあります。

単なる物忘れ、ボケで済めば良いのですが
認知症の走りのように
今何をしようとしてたのか?から進み
今何をしてたのか?といった状態が増えてくると
さすがに心配になってくるのではないでしょうか。

認知症と言えば
健常者からすると不可解な行動(言動)が特徴的だと思いますが
認知症でなくても、自分が今何をしようとしてたのかな?と
やろうとしてたことを思い出そうとしてもなかなか思い出せず
その場で立ちすくんでしまうこともあるかと思います。

それですぐ思い出せれば行動に移せますが
しばらくしてもなかなか思い出せない場合
じっとその場に立ちすくんでいるのも不自然(気持ち悪い)ですから
とりあえず何か行動してみようとしませんか?

目的ややろうとしてたことがわからないのに
とりあえず何か行動しようとしてみる。

ウロウロ動き回っても思い出せず
思い出せないからとりあえずその辺をうろつく。
しなくてもいいことをし始める。

これって認知症の人の行動と似てはいないでしょうか?

思い出せるかどうか
自覚があるかどうかといった差があるだけで
行動は認知症の症状と何も変わらないのです。
(だからといって=認知症ということではありません)

そしてこの捉え方を応用すれば
認知症の人の言動も
自分が今何をしようとしてるのかわからないため(いわば思い出せないため)
健常者からすると不可解な行動のように映ってしまうのではないでしょうか?

もちろん認知症は本人に自覚はないと思われますし
思い出せるかどうかといったそんな単純なメカニズムではありません。
(もっと複雑なものである)

しかし身近な人や自分自身がそうであるといった場合は
もしかすると認知症と同じような行動に映っているのかも知れませんね。

このような現象が現れ始めたからといって
直ちに認知症の疑いがあるわけではありませんが
もしかするとその気(け)があるのかも知れないといった認識で
認知症対策(予防)を意識してみてください。
自分は認知症とは無関係だといった認識は改めてみてください。

身近でそういう人がいらっしゃる場合は
認知症の疑いを向けて何か対策するように促すのではなく
まずは温かくその行動を見守ってあげてください。

もしそれでも不安だ、心配だといった方は
地域の包括センターや
認知症サポーターも兼ねている当ルームでもお伺いいたしますので
ぜひお気軽にご相談くださいませ。

当ルームではメンタル面(心の不安)でのサポートも行っております。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

宮本章太郎プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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