東日本大震災から1年 ~今こそ忘れかけていた心を取り戻すとき~

宮本章太郎

宮本章太郎

東日本大震災、あれから1年。
長かった、本当に長かった。
しかし振り返ってみるとずいぶん短かったようにも感じます。

あれから事態が収束し、落ち着きを取り戻したわけではありません。
これからも復興に向けて、まだまだ進んでいくんです。

震災でわかった事、学んだ事があるかもしれませんが
皆がそれぞれ自分の出来る役割を果たす。
それが地域の力となり、絆となるんです。
そうして復興へと繋がっていくんです。

出来ない人を責めるんじゃない。
出来ない人を出来る人がサポートしてあげるんです。
それでまたそれぞれが自分の出来る役割を果たしていく。

そうするとね、やっぱり笑顔が戻ってくるんですよ。
段々と人が笑顔になる。
自分も何か人のためにってなるんです。

これが支え合いなんじゃないかな。

結局何が出来るか出来ないかなんて関係ないんですよね。
能力の違いじゃなく、気持ちの問題だと思うんです。

本当に今まであったものを全て失ったとき
心を動かすものは能力ではなく、気持ちだと思います。
そして周りも、要求するものは能力じゃないんですよね。

そこから生まれるのが絆であり、感謝の心なんです。

それと復興に際して思うのが
行政の絡むような制度というものが、明らかに復興の邪魔をしてますね。

復興以外の事でもそうですが
制度が臨機応変、柔軟な対応を困難にしているのです。

こういう風にやり方が決まってるんだから
現場は言われたようにするだけで
その場の判断でやり方を変える事もできない。

せっかく人の力で復興へ向けて立て直していこうとしてるのに
行政という様々な制度が邪魔をしてます。

いつから人は法律ありきの中でしか生きられないようになったのか。

こういうものは何も震災だけに限らず
暮らしの中でたびたび立ちはだかって余計な問題を生み出すんですね。
予算に関する税の仕組みなんてまさにそのものです。

行政や制度の批判ばかりしていても仕方ないですが
1年前のあの大きな震災から学べた事は本当に沢山あります。

失ったものもまた多いですけども
震災に負けず、人の生きる力を取り戻していきたいですね。
新たな力を得て蘇っていきましょう。
復興を遂げましょう。

一人一人の力が、全ての人の生きる力となるのです。



14時46分 黙祷

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宮本章太郎(心理カウンセラー)

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