頑張り過ぎる事で物事は失敗する

宮本章太郎

宮本章太郎

人の集中力が続くのは
いくら頑張っても1時間程度が限度です。
その1時間の中でも、意識があちこち散漫したりしますし
自分では続いてるように思えても
開始から1時間にもなってくると
後半はあんまり頭に入ってなく
疲労感や休みたいという思いで頭がいっぱいになります。

これは何も、集中力が続かないからといって悪い事ではないのです。
むしろ集中し続ける事は、生命にとって危険であり
脳が休めのサインを出している、自然な生体反応なんですね。

もし休憩もせず、1時間半とか2時間も続けて
ずっと同じ作業をしていると
もうクタクタになって、それ以上他の事は手につきません。

仕事や家事だってそうじゃないですか?
何時間も同じような事をやってるように見えても
途中で休憩したり、全然関係ない他の事を考えたりして
ずっと集中してるという事はないでしょう。

このように、集中し過ぎる事は
かえって作業の能率が落ちてしまうのです。
頑張り過ぎる人が、身も心もボロボロになるのがわかりますよね。

カウンセリングだってそうです。
私も1時間かそこらが集中力の限界です。
はたから見てるとあまり感じないかもしれませんが
カウンセリングの後とかは結構クタクタです。
一日ずっとカウンセリングを続けるなんていうのは
何かの精神修行かと思うくらい、至難の業なんです。

だからこそその、用意された1時間という間に
全力でクライエントさんと向き合うわけなんですね。
1週間や2週間に1回とか、1ヶ月に何回かお会いするわけですけども
その1時間という時間に、重要な意味があるんです。

真剣にその人の人生と、その人の心と向き合うからといって
一日中付きっ切りだったり、毎日毎日会ってるようでは
あまりカウンセリングの効果は期待出来ないのです。
これは実際に受けてみたらわかると思います。

だからこそあなたも
この1時間という時間を大切にしていただきたいですし
その用意された時間の意味を知って
全力で向き合っていただきたいと思うのです。

それでも人は、要所要所で休んだり
集中が途切れたりするものですから
あまり気を張って力まずに
あなたのペースで向き合っていただければと思います。



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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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