衝突を避けて傷つけ合う人たち

宮本章太郎

宮本章太郎

人間関係を見てみると
なるべくトラブルを起こさないように
波風を立てずに人と接してると思います。
気を遣いながら、遠慮しながらとでも言うんでしょうかね。

気の許せる知り合いや身内ならともかく
職場や何かの会合、ご近所付き合いだとなお更だと思います。

普段はそれでいいかもしれませんが
やはり本音で、心から話の出来る存在が
いるのといないのとでは大きく違います。

ぶつかり合いを恐れて衝突を避けてばかりだと
相手の本当の姿もわかりませんし
わからないという事は自分も不安なままという事であり
相手に心を許せませんから(開けませんから)
ずっと本来の自分を押し殺して生きていかなければなりません。

自分の心をさらけ出して本音でぶつかり合うというのは
確かにその時は気まずいものであり
モヤモヤした気分になると思います。
これまでの人間関係にヒビが入るかもしれません。

しかし本音で話してみると
相手の考えがわかります。
相手の思い、気持ちがわかります。
自分も言いたい事を言えて気持ちもスッキリしますし
相手を知ることでものの見方も変わるでしょう。

これとは逆に、どんな人でも距離を取ってると
ずっと心を抑えたままで自分というものがなく
心に不満を抱えながら生きていく事になり
もし子供やペット、自分より弱い立場の相手と対したとき
そのストレスが暴力や虐待といった形で表れてしまうんですね。

しかも自分には唯一の理解者でありますから
(自分都合の理解者で、一方的に自己を表現できる対象)
その対象への依存傾向も高まります。
自分の意にならない場合には、力で支配しようとするのです。

もしそういった対象すらいない場合には
その矛先は自分に向けられます。
こうなるともう自分で自分をコントロール出来ない状態なんですね。
その事によって後悔もしますし、更に自分を責めるようにもなります。
どんどん自分で自分を追い込んでいくんです。

一見それなりに人付き合いはしてるように見えても
本音で人とぶつかり合ったり、自分を表現出来ない環境の中にいると
心は傷つき、蝕まれてしまいます。

わざわざ衝突を生み出すような接し方をしなくてもいいですが
心から本音で話せる存在や状況を見つけておくと
もっと楽に人生を生きられるかもしれませんね。

今までと同じ生き方をしていたのでは
これから先も何も変わる事はないと思います。



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宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

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