書籍「時間の始まり 宇宙はこうして始まった ~宇宙の起源にまでさかのぼる時間の仕組み~」出版情報
これは動物には共通する事なんですが、人間も同じで
産まれてきたばかりの赤ちゃんというのは母親だけが頼りで
唯一心の安全が保障され、安心できる存在なのです。
赤ちゃんにとっては父親であろうと、他の人間は警戒の対象でしかありません。
最初は皆こうして、母親だけを頼りに(拠り所に)してるのですが
成長していくにつれ
段々と周りの人間が安全である事を身を持って体験していく事で
信頼関係を築き、コミュニケーションを取れるようになるんですね。
つまり、心の安全が約束されてこそ
ようやく人間としてコミュニケーションを覚えられるのです。
周りが全て恐怖や警戒の対象でしかなかったら
赤ちゃんはどうなるでしょうか?
性格とか人見知りといったレベルではなく
周りとの関係を遮断し、心を閉ざしてしまうのは目に見えています。
人間としてはもちろん、動物としても当たり前の反応なんですね。
これは大人でも同じ事が言えます。
良好な人間関係を築くには
やはり心の安全が保障される事、つまり信頼関係が必要なんです。
信頼関係がなければコミュニケーションが上手くいくはずがありません。
そういった環境では問題や悩みも多く、物事を円滑に進める事も出来ません。
個人が問題を抱えてるのではなく、環境が問題を生み出してるとも言えるんですね。
個人というのは本来、何の制約もなく
自由に創意工夫して成長していくものなんですね。
それを阻んでるのが、一つには周りの人間環境と言えるのです。
先に述べた赤ちゃんの話を振り返ってみてください。
泣いたりぐずったり、人見知りなのは赤ちゃんのせいですか?
誰か周りの人間、大人が悪いのですか?
いいえ、誰も悪くありません。
誰のせいでもないはずです。
動物的に考えて、母親と赤ちゃんの関係というは最高の関係です。
人間関係の最高が母親と赤ちゃんの関係というなら
いかにこの関係に近づけられるかが、いかに心の安全が保たれるかが
人間関係改善のヒントとなるのではないでしょうか。
自分から幻想という敵を作っていては
人間関係の悩みというのはいつまで経っても解決する事は難しいのかもしれませんね。
では実際どうしたら良いのか?
まずはあなたが自分の心の安全が保障されると思われる人に
自ら接していって心を開いていくようにしてみてください。
それも望ましいのは、家族のようなあまり親密ではない第三者です。
自分と同じ似たような環境にいる人は
あなたを保護しに回ってしまうので(あるいは操作や支配的であったりするので)
問題解決には不向きなんですね。
今この段階で私があなたにしてさしあげられるのはこのような事くらいしかありませんが
どうぞあなたの問題解決のお役に立ててくださいね。
ご意見ご感想、あなたの聞きたい事を聞かせてください。
メールでけっこうですよ。
必ず目を通します。
また、こんなテーマで書いてほしいというご希望も
併せてお待ちしてます。