集団をシステムで捉える

宮本章太郎

宮本章太郎

システムというのは、上手く機能してる時は良いのですが
一たび障害や不具合、欠陥が発生すると
問題が続出して機能不全を起こしてしまいます。

システムというと難しいように聞こえますが
これを機能する集団と捉えると
会社組織や家族といった集団も
一つのシステムと捉える事が出来ます。
集団も一つのシステムとして機能してるという事ですね。

もちろんそのシステムのどこかに問題があれば
その集団は集団として上手く機能する事が出来ません。

そして心理学や心理カウンセリングの世界でよく言われる
機能不全家族・アダルトチルドレンというのは
そのシステムに問題があるという事なんです。

システムに問題があるといっても
家族や個人に問題があるという意味ではありません。
誰が悪い、誰に問題があるという事では決してありません。

このシステムの問題点を見ていく事で
その集団は上手く機能する事が出来るんですね。
そうすると個人の充実にも繋がるというわけです。

この問題は家族だけではなく
どんな規模の集団にでも当てはめて考える事が出来ます。

集団をシステムとして捉える事で
そのシステムの中で発生してる問題というのは
ある特定の個人、一人だけが起こしてる問題ではないという事がわかるはずです。
システムの機能不全が起こるのは
その集団全体の問題だという事であり
そこを認知出来れば、執拗に個人を責める必要もありませんし
個人が全責任を負ったり、負担を強いられる事もないんです。

このように個人を目の敵にしてしまったり
槍玉に挙げる事こそが、機能不全を招く原因でもあるんですね。
むしろその原因を作ってる本人が
そのシステムの中では問題だという事です。

しかしその場合でもやはり
個人が問題の根源とはなりえません。
システム全体を外側から見て
どういうところに問題があるのかを客観的に見ていく必要があるのです。

このように考えていくと
個人の負担というのはかなり軽減されますし
システム全体を上手く機能させるよう
人は建設的に問題に取り組んでいく事が出来ます。

捉え方や考え方、視点を変えてみる事でこれからの人生も変わる
心理カウンセリングでは典型的かつ効果の大きい基本姿勢ですね。


今回は専門的な話しで難しかったでしょうか?

心理学を学ぶのならポイントとして把握しておくべき内容ですが
心理カウンセリングを受ける場合には難しく考える必要はないですよ。
難しい事は考えずに、あなたの思いの丈をお話しくださればそれでいいのです。

心理学を学びたい、日常の中で取り入れたいという方でも
心理カウンセリングとして受付けてますので
どうぞご予約くださいね。



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宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

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