なぜ夜の方が安心出来るのか?

宮本章太郎

宮本章太郎


皆さんは夜というとどんな印象がありますか?

人で言うと、夜というのは一人の世界です。
つまり自分だけの世界。

一人というのは孤独で寂しかったり、不安もあったりしますが
良く言うと気楽であり、自分を謳歌出来る時であるとも言えますよね。

人は自分のテリトリーにいる時は安心します。
また、夜や深夜というのは
昼間の社会生活とは離れて、自分のテリトリーの中で過ごす事が出来るので
自分の本性が表れやすくなるんですね。

そういったとこから、夜は自分の世界に生きられるので安心出来るんです。

飲みに行ったりしてお酒が入ると
特にその傾向が強く表れます。
ですからここでその人の本性を垣間見る事が出来るんですね。

相手の本性を知るには夜
その人が自分のテリトリーにいる時こそが一番のチャンスなんです。
逆に、自分の本性を晒すという事でもありますので
そこをしっかりとわきまえて気を付けなければなりません。

ただし、本性を晒す事が悪いという事ではありませんよ。
心を開く、心を見るという事ですからね。

自分のテリトリーを感じてみる方法としては
夜中にあまり知らない所や慣れない場所に行ってみて
そこから自宅近くや、普段見慣れた所に来ると
どこか安心したり、心落ち着く事ってないですか?

知らない場所では夜道で暗く
特に人通りも殆どない細くて静かな古い住宅街では
怖くて不安で堪らないはずなのに
同じ条件でも自分の知ってる環境だと
途端に恐怖や不安が和らいだりする事ってないですか?

あれがそうなんです。
あの感じが自分のテリトリーの内に入ったという瞬間ですね。
気の緩みが生じる瞬間でもあるんです。

これは場所に限らず、人間関係やどんな場合にでも
自分のテリトリーというものはあります。

自分のテリトリーを知る事は自分を知るという事です。
どこで自分のテリトリーの範囲を感じるかで
また、自分のテリトリーの範囲をどれだけ広げる事が出来るかで
どんどんと人生が豊かなものになります。

人は自分のテリトリーから出るのをあまり好みません。
だから行動が限られた範囲や、いつも同じ繰り返しだったりするのです。
この事が何も悪いわけではありませんが
やはり自分のテリトリーにいる内は
何かが変わるという事はありません。

しかし安心出来るはずのそのテリトリーも
一たび何かの脅威に脅かされると
生きる事自体が辛くなってしまうんですね。

生きる事が辛いので、余計に自分のテリトリーから出る事は出来ません。
テリトリーの外はもっと恐ろしい世界ですから
自分の殻に閉じこもってしまうんですね。

そのテリトリー内に、他者が無理やり侵入を試みようとすると
余計に心を閉ざしたり、暴力的になって排除しようとするんです。
自分のテリトリーが、安心出来る場所がなくなるのが怖いんですね。
いわばこのテリトリーこそが、自分を(心を)守る最後の砦なんです。

これがひきこもりのメカニズムでもあるんですね。

これではやはり何も変われません。
自分を追い詰める事にしか意識が向いてませんから
その閉塞感たるや凄まじいものがあります。

だからこそ、先ずは安心して自分のテリトリーを少しでも広げられるような
そんな環境が必要なわけです。

そのきっかけ、糸口として
心理カウンセリングの門はいつでも開かれています。
安心出来るように、いつでも出入りが自由なんです。
強制したり、無理やり押し込める事もありません。

もちろんひきこもりだけでなく
人間関係や、人生の様々なお悩みに対しても応用出来ます。
テリトリーの事について詳しく知りたければ
カウンセリングの時にお話ししますので、どんどん聞いてくださいね。

相手のテリトリーを知る事でも人間関係が改善されたり
悩みや苦しみから抜け出すきっかけにもなりますので
そちらも併せてご相談ください。

ただし、本当に孤独感にさいなまれていて
自分のテリトリーに安心がない場合には
一人だから、夜だからといって安心は出来ませんよ。
まずは自分のテリトリーを広げていく事から
少しずつ始めていきましょうね。



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宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

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