書籍「時間の始まり 宇宙はこうして始まった ~宇宙の起源にまでさかのぼる時間の仕組み~」出版情報
いい大人になって、本人が何か社会的な問題を起こした時
決まって周りの人間が言うのが
親の問題だ、教育、しつけが悪かったんだと
とにかく親の責任に持っていきますよね。
何でも家庭環境や育成状況のせいにしたがります。
しかしこれ、大人になってから個人的な事で問題を起こした場合
そこに親の責任なんて全くありません。
親なんて関係無いんです。
何で親の問題、責任が問われるんでしょうか?
いい大人が物事を自分で判断出来ずに
身勝手な言動によって起こした問題で
親が責められるような事は一切ありません。
全て問題を起こした本人の自己責任です。
そしてまだ保護対象である未成年の
特に小さなお子さんのいらっしゃるご家庭でも
公共の場などで子供が騒いだり落ち着きのないのは
親のせいだ、しつけが悪いんだと
これまた親の責任にしたがりますよね。
もう何でも親、親、親です。
これでは親御さんも大変ですよ。
苦しいですよ。
支えてくれるならまだしも、周りから責められる一方ですもの。
これでは何でもかんでも一人で抱え込んで
ノイローゼになるのもうなづけます。
しつけも注意も何もせず
ずっとほったらかしで無責任というならわかるのですが
ちゃんとやる事やってるのに子供がいう事を聞かないのは
親のせいでも何でもありません。
ましてや子供本人のせいでもないんです。
そして忘れてはならないのが
ADHD、発達障害、アスペルガー症候群といったお子さんもいらっしゃるという事です。
(これはお子さんだけに限った話しではありませんが)
その事も理解されずに
ただ親の責任だったりしつけの問題にしてしまう方がよっぽど問題です。
これらは脳の仕組みによって引き起こされたり
生まれ持ってるものですから
しつけや教育でどうにか出来るような事ではないんですね。
そしてこのように、無理やりといいますか
症状分けをしてしまってますが
ほんとはどんな人間でもこれに近い状態になる事だってあります。
PTSD、適応障害、パニック障害などがそうでしょう。
それ程人の脳というのはそれぞれに違いがあるものなんです。
脳にまで及ぶ心理的影響を甘く見てはいけません。
それを全て親の責任で済ませてしまうというのは
大きな社会問題だと私は考えます。
家庭にはそれぞれ事情もあります。
親は親なりにちゃんとやってても
周りからはしつけがなってないだの
教育が悪いだのと責められ続け
その矛先はいう事を聞かない子供に向くんですが
それでもやっぱり子供はいう事を聞いてくれない。
そしたらまた周りから責められる・・・。
こんな悪循環を一人で抱えてたら
そりゃ大きなストレスにもなりますよ。
親本人も、子供にとっても悪影響でしかありません。
これは誰の責任でもないんです。
むしろ周りが支えてあげるべきで
それもしないでただ親のせいにして済ませてしまう人こそ
よっぽど無責任なのではないでしょうか?
これではかわいそ過ぎますよほんと。
そしてどんな家庭環境で育とうと
大人になってから個人的な言動で引き起こした問題で
親に責任なんて全くありません。
それで親を責めるのは筋違いですし
全ては問題を引き起こした個人の自己責任です。
一体いつまで子の責任を親が負担すればいいんですか。
いつまでも親や家庭環境のせいにしていてはいけません。
それで親が責められるような事もありません。
それでも子のために何とかしてあげたい
助けになってやりたいと思うのは
それが親心だからです。
親心と親の責任は別物です。
給食費を払わなかったり、何でも学校の責任にしてしまう
いわゆるモンスターペアレントと呼ばれるような方は
それは親というカテゴリーでの問題ではなくて
親本人の個人的な問題です。
そこに子供に責任はないのと同じです。
今社会は、ほんとに支えや協力が必要です。
社会的・経済的に、そして精神的にも。
どんな問題でも
個人一人の問題にしてはいけない時代が
今まさにやってきてるのです。
次回「危うい感情での子育て」へと続きます。