集団の中のイジメ

宮本章太郎

宮本章太郎


残念ながら集団の中のイジメというのは
誰も望んでなくても起こってしまうものなんです。

何の名目もなく無雑作に集まった人の集団というのは
まとまりもなく、それぞれが自分の基準や利益で動いてるだけなので
そこにまとめ役なりリーダーのような存在がいないと
みんな利己主義に走ってしまうんですね。

だからイジメのようなものが起こってしまうんです。
統制の取れてない集団は混沌であり、無秩序でしかありません。

これは、何が悪いという事ではないんです。
単に集まった人の集団というのはそんなもんなんですね。

個人個人が自分の人生にしっかりとした意識を持ち
精神的な自律が出来ていれば、醜い争いなどは起こりません。
みんな自分の事に一生懸命ですから
そんな他人のつまらない事を気にしてる暇はないのです。
目を向けるのは常に自分です。
自分ありきの中で、他人と支え合い、協力しながら生きてます。

無雑作の集団は、みんな好き勝手に生きてるので
自分の気に入らない事があると
すぐ人を妬んだり、弱い者をいじめて
自分の中のさもしい心の穴埋めをするんですね。
そうしないと、自分の心の安定が保てませんから。
常に悪役やターゲットを用意する事で
自分の心の安定を保とうとします。

みんなの共通の敵を作る事で
その人をターゲットにして攻撃するという目標や目的が出来
活動的にもなれますからね。
人が何か活動するには動機が必要です。
だからそれを心のよりどころとしてしまうんですね。
これが集団の中でイジメの起きるメカニズムです。

それが、ただ人が集まっただけの集団と
何か目的意識を持って集まった集団との違いです。
最初から目的があれば、みんなそこを目指せばいいですが
目指す目標も何もないなら
集まった目的(名目)を、無理にでも作らなければいけませんからね。

しかし自律した人間というのは
他人を卑下してる余裕なんかありません。
常に自分磨きに精一杯です。

学校の場合で例えてみても
特別何かの目的意識があって集まった集団ではありませんよね。
だからちゃんとしたリーダーがいないと
イジメというのは起こってしまうんです。
そこが人間の心の弱さなんです。
イジメという行為は悪い事ですけども
イジメが起こるメカニズムでみれば
誰が悪いという事ではないんですね。

そして、リーダーだからといって偉いわけでもありませんし
そこに上下関係などというのはありません。
人間関係において、人は全て対等なんです。
それもわからず、何かにつけて支配的なリーダーのいる集団だと
結局は無秩序な集団と何も変わりません。
そんなリーダーは真のリーダーとはいえませんし
それではもっとイジメは酷くなる一方です。

集団を上手くまとめる事の出来る人
その集団の中でのまとめ役が真のリーダーなんです。
個人がそれぞれ自律していれば
みんながリーダーだといえます。
リーダー不在の集団に秩序はありません。

リーダーには先見性も必要です。
見抜く力ですね。
他にもリーダーには指導力、統率力も必要です。
様々なスキルが必要とされるんですね。

そして教える事や教育というのは
いかに大事かという事を、私は強く言いたいのです。
学校や塾での勉強の事だけではありませんよ。
人生や、生きる事についての様々な事をです。
教える事の出来ないリーダーに
誰もついていく事はありません。

これがなく、ただその人の成長を期待してるだけでは
その人自身の成長は出来ても
お互いの人間関係においては、より良くはなりません。

期待したところで何が変わりますか?
自分の思う通りに変わってくれたらラッキーなだけですよ。
でもそんな事は奇跡です。
起こるかどうかわからない奇跡を
いつまで待っていればいいのでしょうか?

人は自分の基準(価値観)で生きてます。
本人に悪気はなくても、周りに迷惑をかけてるかもしれない。
ですから、自分ではその事に気づいてないかもしれない。
だったら何か気が付いた事があれば
その人に教えてあげればいいんです。
もちろん悪意があったり、支配的ではいけません。

教えてあげないから、何だコイツは
何でそんな事ばかりするんだ
そんな事も出来ないのかと
自分自身の弱い心で人を見てしまうんですね。
その人も、いつまで経っても気づくはずもありません。
だって、相手に不満を持ってるのは自分であって
相手は自分に満足してるかもしれないんですから。

相手に何もしてあげないで
一方的に感情的になっていても
そんな事は相手は知りません。
勝手なひがみで被害を被ってるのは
むしろ相手の側なんです。
それでイジメられてる人はかわいそうですよ。

ですから上手いまとめ役のいる集団だと
イジメなどという醜い争いは起こらないんですね。
お互いがそれぞれ切磋琢磨して
自己成長を促し合ってるからです。
もちろんそういう集団は、成長も早いです。

学校でいえば成績優秀なところ
企業でいえば業績優秀なところ
家庭でいえば裕福で円満なところ
という事がいえるでしょうか。
それぞれ意識レベル、目的志向が高いんですね。

しかしそうはいっても
現状はなかなか上手く行きませんよね。

そこで思い出してほしいのが心理カウンセリングの存在です。

心理カウンセラーは
良い意味でのリーダーでもあり
人生の指南役でもありますから
今のなかなか変える事の出来ない現状の中でも
大きな役割を果たす事が出来るんですね。
時にはあなたに変化をもたらします。
客観的に、総合的にあなたの人生を見る事が出来るんです。

そして適度に人生というまとめ役を果たし
物事を大きな目で捉えますから
決して支配的ではない観点から
あなたの人生を一緒に実らせる事が出来ます。

心理カウンセラーは
常にリーダー的な生き方を心掛けてます。
だから心理カウンセラーと接してると
心が安らいだり、安心出来る存在に映るんです。
心理カウンセリングの場では
誰もあなたを責めたり見下したりしません。
対等な人間関係の中で
対等な人間として扱われます。

リーダーとはどんな人なのか?
どうすればリーダーのような生き方が出来るのか?
疑問があれば、何なりと私に質問してください。

リーダーのような生き方を目指すと
たちまち意識レベルの低い人を見抜く事が出来
そういう人たちとの悪縁も切れます。
それどころか、真のリーダーのような存在になると
意識レベルの低い人たちまで
あなたを慕ってくるようになるんですから
これはちょっとした驚きですよ。

人生を変えるチャンスはあなたが握ってます。
あとはあなたのきっかけで人生を変えるだけです。
私はいつでもあなたを待ってますよ。



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メールでけっこうですよ。
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宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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