心の窓

宮本章太郎

宮本章太郎


心ってほんと、窓なんだなぁと思います。

どこか、自分一人の
部屋の中を想像してみてください。

内側からでも外側からでも
閉まっていれば全然見えませんし
開いてればその分だけ見る事が出来ます。
外の世界を知る事が出来るんです。

中の世界、外の世界。
自分の心をどれだけ開いてられるか。

窓を閉めたままの状態、窓越しの状態で
他人とのコミュニケーションを取ろうとしても
それは、背中と背中を向き合わせて接してるようなもの。
相手と話してるというより
自分一人で、一方的に独り言を言ってるようなものです。

自分の中に閉じ篭ってる状態で
外の世界なんて見えませんよね。

一方、窓を開いてれば開いてるほど
外を広く見渡せますし
中の様子もよく分かってもらえます。
コミュニケーションの観点から見れば
自分の事をよく分かってもらえるという事です。

しかし、何でもかんでもオープンにすれば良いのではなくて
やはり自分だけの空間、自分だけの時間というのは必要です。
窓を開けば自分の様子も分かってもらえますが
中には他人に見られたくない
知られたくない事だってあるでしょう。
それらを全て、オープンにする必要はないのです。

窓というのは開閉が出来ます。
開けたい時に開けたいだけ
閉めておきたい時は閉めてしまっていいのです。
またいつでも開ける事は出来るんですから。

しかし窓には錠がついてますから
その窓を開けるのも閉めるのも
全てはあなたの意思次第なんですね。

で、その窓を外側から
無理やりこじ開けて入って来られると
誰でも気分が良くない事は察しがつくと思います。

その窓を、自分の意思で自由に開け閉め出来ない。
窓が歪んでいたり、傷んでる状態。
これがうつ病やトラウマといった
心に傷を負ってる状態なんですね。

ただ窓というのは、補修や修繕が出来ます。
新しく取り替える事も出来ます。
そうすると、また景色も違って見えてきますよね。
スムーズに開閉できる事で
今までとは違って感じられるんです。
これが考え方を変えるという事であり
捉え方を変えるという事なんです。
外側から見ても内側から見ても
目に見えて違って見えます。

ですが、心の窓というのは
実際の窓と違って
そう簡単に直す事は出来ません。
ですから、じっくり向き合い
取り組んでいく必要があるんですね。

このように、心というのは窓に例えられますが
その形も大きさも、人によって様々です。
自分の心の窓はどんな窓ですか?
イメージしてみてください、と言った時
みなが同じ窓をイメージするでしょうか?

そして窓は、自分の内なる世界と外界とを繋ぐ
窓口でもあります。
勝手な侵入や破壊は許されません。
だからこそお互いが、それぞれが容認して
窓が開いてても閉まってても
そこに強制介入する必要はないんです。(相手を変えてやろうという事)
そのありのままの状態を受け入れてあげればいいんですね。

閉めてる時があってもいいんです。
いつも開けてないとダメだとか
そういう価値観や固定観念による
相手の否定や拒絶が一番いけません。

それよりも、本人がいつでも自由に開閉できるように
周りはその環境を用意して待っていればいいんですね。

これは何も、悩みや問題を抱えてる人
一人が対象なんじゃありませんよ。
誰にだって、どんな人にだって言える事なんです。

窓に上からも下からもありません。
全てが等しい、たった一つの窓なんです。
そのたった一つである窓を
誰かが壊したり自ら閉ざしてしまったら
その行き場を失った精神はどうなってしまうのか・・・。
想像に難くないですね。

そうならないためにも
どうかあなたの心の安全が確保される
あなただけの心の居場所を見つけてください。
あなたの心が安心出来る場所。

私もその一つになれるよう、窓口を開放してお待ちしております。
あなたが自分だけの部屋の中で、たった一人にならないよう・・・。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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