蚊に対して慈悲はあるのか


今回はちょっと違った切り口からお話ししたいと思います。

皆さんは蚊に対してどのようにお感じですか?

うっとうしい、憎きもの、音が嫌、痒い、寝られない・・・。
など、多分このようなイメージがあり
あまり良い印象は持たれてないと思います。

殺そうと思っても
姿も見えにくく、すばしっこくて
なかなか殺せませんよね。
そしていざ蚊を殺した時には
殺した事を誰かに報告したくなるような
喜びのようなものまで感じるのではないでしょうか?
ちょっとした英雄気取りです。

そもそもなぜ蚊を殺そうとするのでしょうか?
自分に害をなすものだから?

そしたら相手が人間だとどう違うのでしょうか?
自分に危害を加える人間です。
蚊のように、同じ危害を加えるものであっても
相手が人間だと殺そうとまでは思いませんし
例え思ったとしても、実行までには至りませんよね。

それは同じ人間同士だから?
あるいは法律があるから?

もっともっと見ていけば、沢山の様々な要因があると思います。
でもそんな単純な理由からではないでしょう。

ただでも、仮に殺そうと思っても
蚊に対しては慈悲はありません。
人間だと慈悲があります。
殺す殺さないは別としても
自分にとって害をなすものは
みんな悪者扱いになるんでしょうね。

物理的に危害を加えたり
精神的な嫌がらせなどで害をなすのはもちろん
自分の思い通りにならない相手
都合の悪い相手というのもまた
実は自分にとって害をなすものとして
同じように扱われるんですね。

ですが人には慈悲があります。
蚊のように、害をなすからすぐ殺す事はありません。
だからこそここが
差別や偏見を生む要因にもなってるんです。
自分の嫌なもの、害するものはみんな敵ですから。

ここで話しを元に戻します。

もし蚊に慈悲があれば
人を刺すような事はしません。
しかし人の血を吸わないと
蚊は生きていけません。
蚊に慈悲があると、自らが生きていけないんです。

でも人には慈悲があります。
人に慈悲がなければ世の中は殺人だらけでしょう。
そんな中で人類は生きていけません。
むしろ蚊とは違って、慈悲がなければ生きていけないんです。

しかし蚊に対してまで慈悲をかけてたら
人はずっと血を吸われっぱなしです。
血を吸われて何か得があればいいですが
血を吸われたところで何の良い事もありません。

慈悲があると殺人は起こらないものの
慈悲があるからこそ、差別や偏見、いじめが生まれます。
自分の敵に対しても慈悲があるからです。

ここに何か、相手に対して慈悲がある慈悲がない
慈悲をかけるかけないのヒントが隠されてるのではないでしょうか?
人の争い事や、差別や偏見
いじめなどの問題解決の糸口になればいいですね。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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