愛から憎しみへ

宮本章太郎

宮本章太郎


夫婦や恋人、可愛い可愛い自分の子供
あるいは愛するペットでも構いません。
愛しくて愛しくて仕方ない人(人じゃなくても何か対象)
を思い浮かべてください。
特にそういった相手がいないという方は想像してください。

その相手が、自分から離れていくなんて考えもしなかったのに
本当に、大切に大切に接してきたのに
相手の心が自分の元から離れていき
何だか冷たくなってきた。
もしくは反抗するようになってきた。

そんな風に感じ始め、その事が悩みや不安、恐れへと変わっていった時
人は次第に、その相手に対する愛情が憎しみへと変わっていくんですね。
溺愛してればしてる程、その憎しみの度合いが強くなっていきます。
この憎しみは本当に恐ろしいものです。

例えば自分の子供が対象なら
こんなに手塩を掛けて育ててきたのに
反抗ばかりして言うこともきかない。

夫婦や恋人、会社の部下、介護対象者などもそうですが
こんなに面倒見てきてるのに
全然感謝もしてくれないし
何かしてあげるたびに反発してくる。

というような事が言えます。

相手にも人格があるのに
そんな事はさておき、自分の事(都合)ばかり考えてるから
相手の人格を認められないから、このような事が起こってしまうんですね。
相手を自分の"物"(私物)と化してしまってるからなんです。

こんなに何々してやってるのに!

この思考はかなり危険です。

相手は本当に、その人から何かしてほしいと望んでるのでしょうか?
もしくは、相手はあなたに頼りきってませんか?
あなたも、どうにかしてあげよう
どうにかしてあげないといけない
と思い込んでませんか?

もちろん、人というのは助け合いが必要です。
人は支え合って、協力しながら生きてるんです。
困ってる人がいるなら助けてあげてください。
助けてもらった方も、ちゃんと感謝をしましょう。
こんな事は当然の事ですよね。

でも、度を過ぎたお節介、度を過ぎた愛情というのは
やがて憎しみへと変わっていくんですね。
それが悩みにも繋がっていきます。
この事を理解しつつ、同時に
相手にも人格があるんだという事を知り
そしてまた相手の人格を認める事。

これが本当に大事になってくるんですね。

さて、あなたの愛情はどんな愛情でしょうか?
互いに尊重できるような関係を築けてますか?
それにはまず、自分を磨く事が大切だと私は思います。

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宮本章太郎
専門家

宮本章太郎(心理カウンセラー)

京都カウンセリングラウンジ

心の健康のみならず、メンタルに関連して起こる様々な身体への影響や健康に関する知識が豊富ですので、うつ対策や不眠症の改善といった、総合的な健康法についても心理学の観点からアドバイスと情報提供が可能です。

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