金魚鉢の人間
ご無沙汰しています。いよいよ連休に入りました。
これだけ間隔があいてしまうと毎日、コラムを書いていた頃が嘘のようです。こんな状況で今日、コラムを書こうと思ったのは他でもない、協会立ち上げ準備の報告です。
大きい報告としては、協会の設立日が2023年4月6日となりました。組織の法人化は、人生、生まれて初めての経験だったので、どんな気持ちになるかと楽しみでしたが、残念ながらそこまで感動はありませんでした。
とは言え、この年齢からゼロスタートという状況の中では覚悟と責任を感じています。正直言うとワクワク感が一番大きいかな。中学生の頃からの夢でしたからね。どんな夢か話すと笑われそうですけど白状します。
私は幼い頃から、劣等感と執着心のカタマリと言っても過言ではありません。親や家庭環境、勉強ができないという中から生まれた感情です。そんな私にも、学校の先生になりたいという夢がありました。なら勉強しなさいとツッコミが入りそうですけどね。多分、勉強ができない劣等感の裏返しでしょう。
このことは協会のプロフィールにも書いています。還暦前までは、この劣等感と執着心というネガティブ感情をプラスエネルギーにして生きてきたようなものです。こちらのプロフィールにも書いていますが、59歳で大きなターニングポイントを迎えました。それがあったから今があり、夢が叶えられたと思っています。
協会は、私の夢とは少し違いますが、他者に伝えるという目的は、学校の先生も協会の講師も同じ。「一般社団法人 Self&Lifeコンディショニング協会(S・L・C)」と共に、協会理念に共感し、一緒に行動してくれるメンバーとスタートしたので、今後ともよろしくお願いします。
さて前置きはこのくらいにして、実は先日、Webデザイナーの方と打合せをしている途中、自分の頭から抜け落ちていたことが判明しました。話すと長くなるので、要点だけ言います。
協会の講座テキストは、私の経験と知識を基に叩き台のテキストを作り、そのテキストをメンバーと一緒にブラッシュアップしています。一般の方向けのテキストは、完璧とはいきませんがほぼ完成し、次に企業向けテキストを作ろうかと打合せしている時、専門講座の「誰に向けて」というターゲティングが曖昧だったことが判りました。
私の専門であるはずの「住環境ライフコンディショニング」という講座に基本的な見落としがあったのです。
この講座を作ろうと思ったのは、長年の設計業務でお客様と打合せする際、専門家は、お客様の理想としている住まいを作ろうとしているはず。しかし、双方打合せの段階で、お客様の理想とは違う方向に進むことがあります。
複合的な要因で大きいのは、お客様ご家族が本当に望んでいることが計画の段階で明確化されていないこと。お客様ご家族にとっては大きなターニングポイントになるマイホームの夢の隠れた部分には、ご家族が本来望んでいることを明確化しないまま計画をしていることが潜んでいます。
「住環境ライフコンディショニング」は、お客様ご家族の本当に望んでいるものを引き出し、それを専門家に伝える橋渡し役のコーチングスキルです。今までは第三者的なスタンスで私が行なっていました。そこで今回の見落としは、「この講座は誰に学んでもらうの?」という基本的な疑問。
誰に学んでもらうのが一番望ましいのか曖昧の状態で進んでいました。Webを作る人は、どのような人にWebを観てもらいたいか、この講座を受講するのはどのような人か、受講した結果、その人はどうなるのかを理解していないとWebは作れません。最も基本的なことでした。
自分が望んでいることは、必ずしも他者が望んでいることではないという当たり前のことが、この時点で解ったのは幸いでした。これから色々と出てくる課題をこなしながら、メンバーと協力してやっていきます。これからも新たな発見や課題をお伝えしますので、よろしくお願いします。
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