病気を知って気づいて上手に付き合う 【感情】3

小橋広市

小橋広市

テーマ:怒りのエモーションコンディショニング

昨日は「双極症のキッカケは【感情】2」のお話しをしました。
今回は双極性障害(躁うつ病)とうつ病は、どちらも気分障害ですが、実はまったく違うというお話しです。

処方箋

下記の3つは病気では共通するところですが、気分障害は特に大切です。

1.知る
2.気づく
3.上手に付き合う

①知る 
まず、双極性障害の症状とうつ病の違いを「知る」ことからです。双極性障害のうつ状態とうつ病は、うつ状態の時は、ほぼ同じ症状です。

・楽しめない
・死にたくなる
・集中できない
・自分を責める
・焦る
・疲れやすい
・眠れない或いは寝過ぎる
・痩せる或いは太る
・落ち込む

躁の状態は、本人にとっては良いが、周囲の人に悪影響が出ることが多い上に、長い期間になるとウツとのギャップに苦しむことになります。

・すぐ気が変わる
・活動的
・快楽を追求
・アイデアがよく出るので周りが能力が低く思える
・よく喋る
・寝なくても平気
・自信満々(誇大性が強い)

②気づく
自分で症状に気づくことが大切ですが、たいていの場合、ウツで始まるので、最初はうつ病と診断され、経過観察によって双極性障害に変わることが多いようです。

双極性障害は20歳代で発症することが多く、うつ病は30歳代で発症することが多い。
特徴としては、躁状態で「これが本当の自分」だと思い込んでやり過ぎてしまい、うつ状態で後悔するというのを繰り返します。

このように双極性障害は、若い頃から浮き沈みの差が大きい症状で悩んでいるので自殺の危険性が高くなります。ちなみにロベルト・シューマンという作曲家が双極性障害だったようです。

双極性障害の場合、慎重に考える必要があるのは薬の選択です。うつ病の場合は抗うつ薬ですが、双極性障害の場合は気分安定薬だそうです。

間違って双極性障害の方に抗うつ薬を使うと、急激に躁になる「躁転」になり、下がる時も一気に下がる「うつ転」状態になるので、この極端な変化についていけなくなります。

治療にかかる前のことは医師には解りません。大事なことは、事実は自分自身しか解らないということ。だからこそ自分が症状に「気づく」ことが大切になってきます。

③上手に付き合う
医師の話しによると、双極性障害はリチウムという薬が最大の武器になるそうですが、問題はリチウムが使えるかどうかです。

リチウムの副作用として「震え、口の渇き、吐き気」があり、高齢者、腎障害がある方はリチウム中毒になりやすいので、治療中は血液検査で血液中のリチウム濃度を計測することがポイントになります。


このような最低限の知識はネットで得ることができるので、診察に行く前に自分の状態を過去から逆上って細かくまとめておくと良いでしょう。




終わりに・・・
記事の内容は、あなたの状況・状態・環境などに合わせてアレンジし実践して下さい。アウトプットすることで学びを整理できます。家族や友人、職場の同僚に自分の言葉にしてアウトプットして下さい。

この機会に学んだ知識やスキルを使える場面で使うのを忘れないで下さい。使う度に自分のものになります。


今回の記事によるご質問がありましたら気軽にメッセージ、或いは「オンライン寺子屋コミュ」で相談して下さい。

あなたにも気付きがありますように



下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「ストレスに愛着を感じるストレスフレンドリー」
ストレスについて深堀りしてみる




【小さな実践】
うつ状態になる前のことを詳細にノートに書き留め、問診時に医師に話しておくことが重要になる


 

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