コーチングワークを検証してみた
新型コロナウイルスの影響で自粛を余儀なくされている状態では、ちょっとしたことでもイライラがつのり、フラストレーションが溜まります。そんな時に友人からの電話は嬉しいものです。
ただ、一緒になってグチを言うのはやめましょう。ネガティブはネガティブを生むだけです。お互いに明るい話題がなかったとしても、友人のグチだけは聴いてあげて下さい。
そこで今回は、スキルも知識もなくても孤独感にさいなまれた友人の支えになれるコミュニケーション法をお伝えします。
「コーチやカウンセラーなら、ともかくプロでもない私にはできるわけがない」と思うかもしれませんが、下記のような条件が揃っておればプロのようなコーチングやカウンセリングが可能になります。
【相手のココロの状態が変化する条件】
1.互いの心理的接触:オンラインでも良いので、互い信頼関係でココロが繋がっている状態(友人、知人、仲間、家族)
2.相手が不一致な状態:「相手が自分のココロの状態に気がついていない」「何をやるべきか分かっていても固定観念や思い込みが強くて必要なことをやれていない」(相手が求めているものを理解する)
3.自分が一致している:「自分自身がリラックスした状態がつくれる」「広い視野で聴く準備ができている」「自分の欲求にも気づけている」
4.相手に対して無条件な関心を持つ:「知りたい」「気付きたい」
5.相手の世界を共感的に理解する:「相手と同じ立場に立って関わる」「体験で周囲を観て関わっていく」
6.結果的に4,5の姿勢が相手に伝わりより深い信頼関係が築ける
まず、友人が置かれている状況を理解し、そこで何か起こっているのかを知り、友人の欲求を理解しましょう。何かを解決したいのかもしれないし、聴いてもらうだけで良いかもしれません。
友人として聴くので「私で良かったら話しを聞くよ」とハードルは思っきり下げて聴いてあげると話しやすくなります。
ココロが溢れている時は、話しながら自分自身の気持ちに触れることができます。もし、沈黙があったとしても言葉が出るまで待つ勇気を持って下さい。相手の沈黙は自分のココロに触れている証拠ですから。
ただし、どんなに親しくても友人の本当のココロや状況は分からないので、正しいと思うことでも第一段階はただただ聴くことに徹して下さい。
これはNG
「自分の考えでの決めつけ」「◯◯したらいいのにという提案」「否定」「自分の話しを優先し相手の話しのコシをおる」
聴き方
置かれている状況は?:「決めつけず相手が自由に答えられる質問」(今、どんな感じなの?、どんなことを望んでいるの?)
↓
欲求は?:「良い状態にするために必要なものは?」「それが手に入ったらどうなりそう?」「気がついたことは相手を尊重した上で提案しても良い」例えば ◯◯というのはどう思う?」
↓
何ができそうか一緒に考える:「答えは出なくても良い」「話しを聞かせてもらって良かったことを伝える」
↓
気にかけているから、これからも何かあったら声かけてね :「孤独にしない」
もし、友人からこのような質問をされた時には、
◯◯でひどいと思わない? →「あなたの立場だったそう思う」
どうしたら良いと思う? →「私だったら◯◯するけど、あなたはどう思う?」
どうしたら良いか分からない →「今、分かっていることから聞かせて」
私が軽症ウツになった時は、何が正しくて間違っているのか判断ができなくなります。ウツになる前の軽症なら、お伝えした聴き方でコミュニケーションとるだけで孤独感から開放され癒やされるはずです。
自粛で外出できない状況の中でも、身近なところで個人ができることはいっぱいあります。電話でもオンラインでも人と人は繋がっておきましょう。
あなたにも気付きがありますように
【小さな実践】
ネガティブな決断をするまえに誰かに相談する勇気を