褒めても叱っても◯◯がないと逆効果
さて、今回で「不登校から出勤困難症へ 2」は3回目になります。
不登校の原因は色々ですが、本人にとって恐怖や不安を過剰に感じるようになると不登校になります。前回、お伝えした学校に比べて家の方が居心地が良いわけではなく、危険な場所から、自分の安全な砦に逃げ込む緊急避難かもしれません。
日常の生活に支障をきたすような状態が続き、本人のココロや身体に疾患が出てきたら、無理やり登校させずに医師や専門家に相談する方が良いと思います。
もし、不登校になったとしても家庭でできることがあります。以前にお伝えした環境を変えたり家族と本人の価値観や生活習慣のすり合わせ。もうひとつは、学校と連携して情報の共有が大切になります。
再登校の恐怖
昔、私が出勤困難症になった時、中々、再出勤できませんでした。明日こそ出勤しようと夜に決意するのですが、朝になると先輩や上司に何を言われるだろう、後輩からも軽蔑の目で見られるかも、それらの恐怖に勝てないのです。
私のような大人でも恐怖を感じるのですから、不登校になった子どもは再登校する時が一番、不安でコワイはずです。友だちに何か言われないか、授業についていけるかなどの不安が次々と襲ってきます。
再登校しても、しばらくは学校と家との情報共有が大切です。授業の遅れについては、学習指導、塾、家庭教師などの手段もありますが、周囲の目線や登校の継続については、無理をさせないように辛くなったら休ませても良いと思います。
誰でも、一度、出した勇気がくじけると自信をなくします。無力感は無気力に繋がります。少しずつ安心を確認しながら階段を上がり、未来の希望に繋がるように見守ってあげて下さい。
色々、話しましたが不登校は、学校や家の環境、個々の事情により、原因が多岐にわたって一概に言えないことの方が多いので、あくまでも参考として捉えて下さいね。
もし、学校でイジメの問題があったとしても、相手を責めても解決にはなるどころが、さらに悪化する可能性があります。原因の追求より、これからの問題解決にチカラを注ぐ方が発展的です。
出勤困難症の解決
私が出勤困難症をどのように解決したかというと、当時は出勤困難症という病気なく、やっとの思いで出勤しても「あいつは横着病」というレッテルを貼られたように感じました。そう思っていないとしても罪悪感と劣等感で針のむしろです。
結局、誰にも相談できなかったので会社を辞めて転職しましたが、次の会社の正社員になる前に、アルバイトというカタチで、半年間だけココロのケアと勇気づけのために、少しずつ上がれる階段を作りました。
アルバイトは数週間で辞めたところもあるし、とても良くしてくれてこのまま就職しようと思ったこともありますが、就職は設計かデザインと決めていたのでひたすら人間関係と勇気づけの修行し、半年後に希望の設計で正社員になりました。
私の出勤困難症も不登校も大人と子どもの違いはあれ、共通する要素はあります。どうしても継続が無理なら、思い切って環境を変えるのも良いかもしれません。
小学生や中学生までなら公的機関のふれあい教室のようなところもあるので、自分でコントロールできないことは、頑張り過ぎずに他者に委ねて下さい。
あなたにも気付きがありますように
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「思春期は階段の踊り場のようなもの」
ステップアップする前に誰でもあるプラトーとは
◇「伸び悩んでいる時に前進か後退かが決まる思考とは」
プラトーの先にあるもの
【小さな実践】
焦らずにスモールステップで小さな目標を作り、とりあえず階段の踊り場まで少しずつ上がっていく感覚を意識しておく