不登校から出勤困難症へ1

小橋広市

小橋広市

テーマ:子育てママのビジュアルコーチング

子育てのママさんを対象に講座や勉強会をしていると、「不登校の子供とどのようにコミュニケーションをとったら良いのか分からない」という質問を受けることがあります。

不登校になったことがないので経験をお話することはできませんが、ある意味、社会人の不登校といえる出勤困難症になったことがあります。人間関係で軽症ウツ状態になったことが原因です。

不登校の経験談や専門書を読んでいると、当時、私が会社に行けなくなった時の状態と重なるところがあるので、今回の記事は参考程度に読んで下さい。

悩み

不登校から引きこもり


出勤困難症の最初のカタチとして出るのが、身体がだるくなるので運動不足ぎみになります。朝になると頭痛や腹痛があり、ベッドから起き上がるのも気が重くなりますが、会社に欠勤の連絡した途端、めちゃ楽になるんです。

最初は一日くらいと思っていたのですが、翌日も目が覚めると体調が悪くなります。そんな感じで2日が3日になり長くなるほど、出勤しにくくなってしまいます。

当時は出勤困難症などという病気はありませんから、出勤しても横着病だと陰で言われ、よけいに人間関係が悪くなる悪循環でした。このような状態は不登校の原因のひとつにもあるかもしれません。

このような悪循環で欠勤が増えると、昼間、近所の手前もあって家から出れなくなるので運動不足になる上に、生活も不規則になります。このくらいから長期的に欠勤するようになります。

不登校の初期段階では、「明日こそ」と思っている時期はまだ良いのですが、ゲーム、漫画、ネットと、学校より家に居るほうが楽しくなってくると不登校になって、やがて引きこもり状態になり、自分で抜け出すのが困難になります。

私たちの脳は、苦しみより快楽を好みます。これは誰もが持っている本能です。一度、安全で安心できるテリトリーを作ると、そこから一歩を踏み出すのは容易ではありません。

外出しなくなると、身だしなみに気を使わないで良いし、風呂にも入らなくなります。家族にゴチャゴチャ言われたくないので部屋からも出なくなり、家族と顔を合わすことも少なくってきます。

全ての人がこの状態になるとは言いませんが、引きこもりになってしまうと、家族だけで立ち直らせるのは難しく、専門家や協力者が必要になります。

家族と話さなくなったり、学校から帰ってもすぐに部屋に閉じこもるようになったら、学校に何か楽しくない要因がある可能性があります。できたら不登校になる前に、普段の子どもの状態をよく観察し変調に気付いてあげて下さい。

次回は学校と家の関係性と対処法をお伝えします。


あなたにも気付きがありますように


下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「ニーズとウォンツ」
孤立と劣等感のはざまで

「あなたのタメは自分のタメ」
アドラーの課題の分離

 

【小さな実践】
少し変だと感じたら、勇気を出して家族か上司、学校の先生に相談してみる


 

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小橋広市(講師)

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