子育てに孤独を感じたら危険信号
今回は有料記事を少し割愛してアップしていますので、いつも倍の文字数があります。面倒くさかったらスルーして下さい。
65歳の少年より
電車の車窓から田んぼを見ていて思い出したことがあります。子どもの頃にイタズラばかりして叱られたことは忘れたけど、褒められたことは相手の表情まで覚えています。
信じられないかもしれませんが、私は子どもの頃の感情の記憶を明確に覚えています。昨日の記事でも書きましたが、私たちは下記のように、事実に基づいて一定の行動プログラムによって結果を体験しています。
事実(状況・出来事)→認知(思い込み・信念)→結果(行動・感情)
事実は認知によっていくらでも捻じ曲げることができます。誤解を恐れず言うと、過去の事実も現在の認知を変えることで改変できるということになります。
過去は変えれないというけれど、いくらでも変えることができます。現に私たちは自分の都合が良い過去に、脳が勝手に作り変えています。
こんな経験がありませんか?
同窓会で友だちと昔話をしていると、自分が話している過去と友だちが認知している過去が微妙に違うこと。私の実話ですが、初恋の女の子に告白されたと思っていたのに、実は私の方から告白して振られていた事実。
これは私の脳が勝手に「良き想い出」として作り変えていて、私はそれを事実として何十年もネタにしていました。このことが多くの友だちの証言で明らかになった時は穴があったら入りたい気持ちでした(笑)
褒められたこと
冒頭で「叱られたことは忘れたけど、褒められたことは覚えている」と言いました。子どもの頃は、イタズラも度が過ぎていて叱られ方も半端ではなかったので、大人から叱られることは死ぬほど恐かったのです。
なので激しく叱られたことは記憶に無かったことになっています。いわゆる脳の防衛本能でしょう。一方、褒められたことは些細なことでも記憶に残っていて、それらが自分の未来設計図になっています。
つまり、褒められたことは自信になって現在の才能の開花に繋がり、私のマインドセットとして構築され、建築家として、ステンドグラス作家として、コーチとしてあるのは、子どもの頃の未来設計図に基づいているからです。
その褒め方
さて、子どもの褒め方についてですが、私の子どもの頃の感情の記憶を参考にお伝えします。例えば、私が親から「炒めものを混ぜて」と頼まれたとします。
【ウソでも褒める】
私は適当にダラダラと混ぜます。地味な作業ですから、男の子の性格ですと、目立ちたくなり、ふざけて大げさに混ぜ始めます。当然、周りに具材が飛び出します。
親はそれを「上手、上手こぼさずに混ぜているよ」と言うのです。私はそれを聞いた瞬間から、慎重に混ぜ始めるのです。褒められたことによって私の「褒められ感情スイッチ」が入った瞬間でした。これは男女を問わず、めちゃくちゃ効果的です。
【小さな箇所を褒める】
全体に褒めるところがなくても、小さなところをフォーカスすればいくらでも褒めるところはあります。例えば、「片付けなさい」と言われても、適当に大きなモノしか片付けなかったします。
それでも「これを片付けてくれて歩きやすくなったわ。嬉しいな。もう少し片付けてくれたらもっと動きやすくなるのになぁ」みたいな褒め方です。
【場面を褒める】
「朝、自分で起きられたね」と、当たり前にできたことでも事実を言うだけで良いのです。上から目線で褒めずに横から目線で子どもと一緒に、日々を喜び当たり前に感謝する。
【すぐ褒める】
子どもが「ねぇねぇこれ見て」と忙しい時に来ても、「後にしなさい!、今、忙しいの」とシャッターを下ろすより、子どもが褒めてほしいタイミングで褒めてあげることが大切です。
※これらのことは、私の記憶に残っている子ども目線の実例
最後にとても大切なこと
褒められ過ぎた子どもは、無意識に「良い子でなかったら褒められない」という固定観念を持つようになります。これは「褒められるために◯◯をする」という計算高い子どもになる可能性があります。
このような子どもにさせないためには、子どもの存在事態を無条件で受け入れて褒めてあげる。これは日本人は超下手です。時々で良いのです。無条件に褒めてあげると子どもの自己肯定感をアップさせることができます。
例えば、子どもの誕生日のタイミングで、子どもが生まれた時の素直な気持ちなどをイメージして、「ママはあなたが生まれてくれただけで幸せなの」と抱きしめてあげるとかね。
気恥ずかしいかもしれませんが、子どもにとって、無条件の愛は必ず長期記憶に残ります。私自身もお袋に抱きしめられた温もりは、照れくさかったけど明確に覚えています。
あなたにも気付きがありますように
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「子どもに対して褒めても叱っても効果が出ないのは理由がある」
褒め方、叱り方の大原則と5つの承認
◇「子どもの自己肯定感と自主性を高める①」
アイメッセージとは
【小さな実践】
他者に褒められた良い自己イメージは自分を作る時の未来設計図になる