思考を変えずに伝え方を変える②

小橋広市

小橋広市

テーマ:関係性コンディショニング

前回の「人間関係の悩みをこれで解決①」の続き

前回は、「相手に本当に必要なことや伝えたいことを適切に伝える」ことができるアサーティブと、長年、身についた思考や言動習慣は一長一短で変わるものでないという話をしました。

そもそも私たちは子どもの頃から、人と上手な付き合う方法なんて学んでいないので上手に付き合えないのが当たり前です。

自分の気持ちや本当に伝えたいことを言えず、相手の顔色ばかり見ながら我慢していると、いずれそのストレスが爆発します。

苦手な相手や上司に対して、表向きは丁寧で気遣う素振りを観せていても、ココロの中で相手をバカにしていたり見下していると、あなたの出しているトーンが相手に伝わります。

アサーティブの4つの柱


一方、たとえ口下手でも、真摯な態度と誠実な言動は相手に響きます。つまり、相手を尊重し向き合おうとする姿勢を示すのが次の4つです。「誠実」「率直」「対等」「自己責任」です。

【誠 実】
自分の感情にフタをせず、どう感じているのか自分のココロに問い、まず自分自身に正直になることで、相手にも誠実になれる

【対 等】
立場に上下関係があっても、人としては対等であることを忘れず、上から目線でも卑屈でもなく、あるがままの自然体で対等に向き合う

【率 直】
「私は」という自分を主語にし、相手には簡潔で率直に伝える

【自己責任】
相手とのコミュニケーションの中で言った責任、言わなかった責任は、全て自分が引き受ける

自分も相手も自己表現の権利があることを前提としているのがアサーティブです。お互いに自己表現の権利があることを受け入れることで、ストレスのない人間関係が築けるようになります。

本

記事を書いて感じたこと


「自分も相手も大切にするコミュニケーション」は素晴らしいことだと思います。でも、長いこと社会の中で生きていると、生理的に嫌な人や関わりたくない人が一人や二人いるもの。

社会人として、付き合いの中で誤解が生じたとしても「ごめんなさい」「お願いします」「ありがとう」というような言葉で、互いの感情や気持ちのすり合わせはできます。

しかし、いくらアサーティブが素晴らしいといっても、自分が壊れる限界まで無理をして関係性を築く必要もないし、相手の考えを尊重する必要もありません。尊重できなければ離れたら良いのです。

私のような元ゼロ百思考の人間が、アサーティブを学んだとしたら、早く実践して理解したいために自分の素直な感情にフタをし、無意識に相手に合わせた言葉や行動をとってしまいます。すべて教科書通りにいったら何も苦労しません。

誤解を恐れずに言うと、無意識に相手に合わせて片思いになる人は、「人は、お互いに価値があれば一緒にいるし、なければ離れる、それだけの関係」という割り切りの逃げ道を確保しておくべきです。

湧き上がる感情はコントロールできません。では思考は変えられると思って無理して自分を変えようとせずに、居心地が良い場所にあなたの「思考(気持ち)」の居場所を作ってあげることです。

人間関係は頑張っても関係性が崩れることもあるし、一度離れても時間が解決してくれることもあります。所詮、他人はコントロールできないのだから、起こることすべて受け入れることも大切です。

参考になれば幸いです。


下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。

「人間関係で悩む、嫌な人への接し方」「」
嫌な相手のココロの中を知って捉え方を変える

「人間関係で大嫌いな人を好きになるエピソード」
嫌な相手の意表をつく



【小さな実践】
相手に真意を伝えるには、まず相手と共通言語で話すことが大前提


 

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小橋広市(講師)

一般社団法人Self&Lifeコンディショニング協会

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