金魚鉢の人間
「終わりよければ全てよし」という言葉があります。これは脳のクセの真髄をついている言葉かもしれません。この言葉に似ている法則が「ピーク・エンドの法則」といいます。
ピーク時と最後の思い出が良いものであれば、全て良い思い出になる脳のクセは、ピーク時の記憶と終わりの記憶が大きく印象に残るが、それ以外の記憶はほとんど省略されてしまいます。
例えば、
上手い結婚式の司会者は、式の全体の流れの中で必ずサビ(ピーク)の部分を最高のトークで盛り上げます。そして式の最後もチカラを抜かずに全力で演出し、結婚式を大成功に導きます。これがピーク・エンドの法則です。
その結婚式を後で他者に伝える時も、ピーク時シーンと最後のシーンを伝えるだけで、結婚式の全体像を聞いた方が勝手に想像してくれます。
ピークエンドの法則を応用した事例は他にもあります。
初めての彼女とのデートで、一日を全力で盛り上げて楽しくしようとしなくても、ピーク時に相手が喜ぶようなサプライズを用意し、最後に相手にとって印象に残るシーンをつくれば、初めてのデートがとても素敵な思い出として印象に残ります。
ビジネスなら、営業トーク、商品の売り込み、プレゼンなどにもこの法則が使えます。解りやすく数字で説明すると、1+2+4+5+4+3=総合的な満足度ではありません。
ピーク・エンドの法則は、1+1+1+1+9(ピーク)+1+1+7(終わり)=総合的な満足度につながるという法則です。
常に全力投球するより、これの方が全体の満足度が上がるのですから、これを使わない手はありませんね。良かったら参考にして下さい。
下記に参考になる記事のリンクを貼っておきます。
◇「自走するコミュニティ
コミュニティのカリスマ代表はいらない
【小さな実践】
ピーク・エンドの法則を使った応用事例を考えてみる