目的地に行く地図が違う
自分の表情を知らない
組織の中でコミュニケーションが苦手とか、家族のコミュニケーション不足などをよく耳にします。そんな私も組織の人間関係で会社を辞めるきっかけになりました。
生理的に合わない人と長時間一緒に居ると苦痛ですよね。 昔はなにかと顔に出る方だったので、関係性が良くない相手と話している自分の顔は見なくても想像できます。
実はこの「想像した顔」が人間関係のキモになるところです。想像できますが、実際はどんな顔をしているか自分自身は分かりません。だって、自分の表情は見えませんからね。
これを講座の参加者さんにお伝えしていると「鏡を見れば分かりますよ」とおっしゃりますが、それは少し違います。
なぜなら、鏡に映っているあなたの顔は鏡を見ているという意識があるので、記念写真を撮られる時のような「作り顔」になっています。つまり、相手が見ているあなたの表情は、あなたが想像している顔とは違います。
あなたのイライラした顔や怒った顔は、あなたが想像しているよりおぞましい顔かもしれません(笑) そんな顔を観ている相手はどんな気持ちになるか容易に想像できるでしょう。
関係性が良くない相手とコミュニケーションをとっている際、必ずと言っていいほど、あなたの内的感情が行動(表情・所作・言葉)に出ています。それを観た相手にあなたの感情や行動が伝染します。
関係性コンディショニング
上の図の、自分認知→自分行動→相手認知→相手行動という流れが、コミュニケーションのループ構造です。
人間関係は、通常のコミュニケーションを円滑にする方法や自己啓発の専門書を読んだくらいでは解決しません。その理由は「人間関係は絶えず変化している」からです。
例えば、あなたが幸せと思うか不幸と思うかは、同じ環境で生活していても、捉え方ひとつで人生観や価値観が変わります。付き合う人や環境でマインドセットやセルフイメージも変わります。
つまり、人間関係は時の流れと共に、変化することを前提において大切な人との関係性を常に整えておくプログラムが「関係性コンディショニング」の考え方です。
関係性コンディショニングのプログラムは、コーチングによってあなたのこじれた人間関係を修復できる上に、あなただけでなく、第三者の立場で友人や家族に使うことができます。興味があれば是非、受講してみて下さい。
【小さな実践】
人間関係がこじれる原因をいくつか書き出し、それを自分の立場と相手の立場の双方で意識してどのように感じるかをイメージしてみる